戦争は人間的な営みである (戦争文化試論)

著者 :
  • 並木書房
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890632961

作品紹介・あらすじ

戦争は悪である。誰もが平和を願う。だがそれにもかかわらず、戦争や軍事には人を魅了するものがある。なぜ人間は「戦い」に惹きつけられるのか?なぜ人は「兵器」に興味を抱くのか?戦争は「純然たる悪意」のみの産物ではない。むしろ、愛や、希望や、真心や、正義感があるからこそ、人は命をかけて戦うことができ、戦争を正当化できてしまう…。本当に平和について議論をするのならば、軍事は「文化」であり、戦争は「人間的な営み」であることを、まずは素直に認めなければならない-人間の矛盾と限界を見つめ抜く、挑発的な戦争論。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争は悪である。誰もが平和を願う。なのになぜ、戦争が生まれてしまうのか? 本当に平和について議論をするのならば、軍事は「文化」であり、戦争は「人間的な営み」であることを、まずは素直に認めなければならない。そう主張する著者が人間の矛盾と限界を見つめ抜く戦争論。

    序 戦争は人間的な営みである
    1 戦争のなかの矛盾、戦慄、魅惑
    2 愛と希望が戦争を支えている
    3 兵器という魅力的な道具
    4 軍人もまた人間である
    5 「憲法九条」も戦争文化の一部である
    6 人間を問うものとしての「戦略」
    7 その暴力は平和の手段かもしれない
    8 平和とは俗の極みである

  • 挑発的なタイトルだったので、けっという感じで読み始めたのですが、共感できるところがたくさんありました。武器や戦いそのものに魅力を感じることが少なくないし、正義や愛や故郷愛のため、もっと言うと、平和のために戦争をするというくだりは、うーんと納得せざるを得ない。

  • 中々語られない人間原理からの戦争概論。掘り下げは余り深くなく、また宗教者としての側面がやや強調されすぎるきらいはあるが、論旨としての「戦争という概念を忌避しているだけでは戦争の輪郭は見えない、平和に繋がらない」には同意。

    だが平和主義者の単一視点を疑問視するあまり、導かれる結論が運命論に傾倒してしまっているきらいがある。

    全てに諸手を上げて賛同とまではいかないが、興味深い一冊である。

  • 大学生協、¥1430

  • 戦争というものをどう考え、向き合うべきなのかを示唆する本。語り口はとても丁寧で静かなのに力強さや重さが感じられました。
    戦争、そして人間というものはどういうものなのか、ずっしり心に響きました。

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著者プロフィール

1974年生まれ。桃山学院大学准教授。北海道大学卒業、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。北海道大学助手、助教を経て現職。専攻は宗教学・戦争論。著書に『戦場の宗教、軍人の信仰』『キリスト教と戦争‐「愛と平和」を説きつつ戦う論理』など。

「2018年 『宗教と暴力 激動する世界と宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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