自衛隊と防衛産業

著者 :
  • 並木書房
2.60
  • (0)
  • (0)
  • (6)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890633180

作品紹介・あらすじ

集団的自衛権閣議決定!広がる自衛隊の役割!戦車、護衛艦、潜水艦、戦闘機、ミサイルはいかに作られ、いかに運用されているか、その知られざる現場を取材!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • わかりやすく防衛産業の問題点がかかれており、理解しやすかった。あまり突っ込んだ記述はないが、入門編としては最適だと思う

  • 著者が日本の安全保障とそれを支える防衛産業に非常に危機感を持っているということと、単純に自衛隊が好きなんだろうな、ということは読んでて伝わってくるんだけど。。
    F-2の主翼は左と右で作ってる会社が違って、しかも片方は国内企業でもう片方は海外企業だということに驚いた。共同開発だとそういうことになるのか。
    防衛装備移転三原則とか、防衛予算増、US-2とか潜水艦の輸出の話とかあって、防衛産業とか日本の安全保障にも明るい話かと思ったら、実はそうでもないかもしれないということがあるのは、なるほどと思った。

    防衛省・自衛隊だけが国防を担っている訳ではなくて、サポーターたる防衛産業による技術、誇り、使命感に裏打ちされた下支えによって、日本の安全保障が成り立っている。

  • 従来、護衛艦の発注は受注を希望する造船所の能力や価格など様々な条件を精査することにより決定されていた。ところが、予算執行の透明性を図る見地から1999年より競争入札制度が導入されることとなった。以来、艦艇建造基盤は弱体化の一途を辿っている。艦艇の造船所が母港から離れてしまえば定期修理や有事の際の対応など、防衛上、欠くべからざる要件を満たせなくなってしまう。これまで艦艇の建造は商船部門の売り上げがあったからこそ、その余力で防衛部門も継続できたが、いまや日本の造船業は韓国などの過当競争の波にもまれ、風前の灯火となっている。自衛隊とともに国を守るパートナーである防衛関連企業が今、激しく消耗している。米国などは軍自身が兵站の大半をになっているが、日本ではその多くを民間企業で請け負っている。戦力の一部を構成する防衛産業が疲弊することは国の軍事力の脆弱化とほぼイコールである。企業の責任感にも限界というものがある。我が国の安全保障環境が極めて危険な状況に追い込まれている。

  • メーカーの立場からすると、「よくぞ言ってくれた」という記述が沢山あるのだけど、届かない人にはやっぱり届かないのだろうなぁ。

  • 写真集?(^ω^)

  • 誰も語らなかった防衛産業の著者である桜林さんの新書。全体を通じて日本の防衛力(牽制力)強化と防衛関連企業の技術力の衰退を防ぐことに焦点が当てられている。誰も語らなかった、、、と比較すると機体の紹介等は充実している一方で著者の考察が乏しかったように感じられた。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

桜林美佐(さくらばやし みさ)防衛問題研究科
昭和45年生まれ。東京都出身、日本大学芸術学部卒。防衛・安全保障問題を研究・執筆。2013年防衛研究所特別課程修了。防衛省「防衛生産・技術基盤研究会」、内閣府「災害時多目的船に関する検討会」委員、防衛省「防衛問題を語る懇談会」メンバー等歴任。安全保障懇話会理事。国家基本問題研究所客員研究員。防衛整備基盤協会評議員。著書に『日本に自衛隊にいてよかった ─自衛隊の東日本大震災』(産経新聞出版)、『ありがとう、金剛丸~星になった小さな自衛隊員~』(小社刊)、『自衛隊と防衛産業』(並木書房)、『危機迫る日本の防衛産業』(産経NF文庫)など多数。趣味は朗読、歌。

「2022年 『陸・海・空 究極のブリーフィング - 宇露戦争、台湾、ウサデン、防衛費、安全保障の行方 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桜林美佐の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×