君に成功を贈る

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  • 日本経営合理化協会出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891010201

感想・レビュー・書評

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  • この本を読み,この人の存在を,この人の考えを知り得たことが嬉しい。

    人生に2回目はない。人生を作るのは自分の心である。心理学に親しむ者として心の在り方を考えるきっかけとなった。

  • 後輩にお勧めする本、その6。
    積極思考のすすめです。

  • 中村天風氏のスケールがあまりにも大きい。軍事探偵時代、カツオ節一本で屋根裏に5日間潜む訓練があったという話が一番強烈だった。中村氏は、私の大好きな豊臣秀吉氏の話を例え話として頻繁に用いられたり、また私の好きな東郷平八郎元帥ともお話しされたエピソードをお持ちだ。さらに中村氏は日本人初のヨガ直伝者で、体と心の繋がりについても説かれている。話もユニークで、何度も声に出して笑ってしまった。

    以下、本書よりお気に入りの箇所を抜粋。
    「嫌いな相手には、つとめて親切にしてごらん」

    「有意義な幸福な人生を生きるために大切なこと。第一に、他人に好かれること。他人に好かれようと思ったら、自分が好き嫌いを言わないこと。それから同時に、どんな場合があっても、思いやりをもって「もしも自分があの人ならば」という真心で親切に応接する」

    「具合が悪い時に具合が悪いと言ったら、具合が悪いのが治るかい」

    「夜の寝際だけは、きれいな心で寝るようにする。どれだけ命が強くなるかわらからないから」

    「心の乱れを防ぐには、腹で受け止める。腹に力を入れ、ケツの穴をしめて肩を落とす」

    「自分の人生の前にあらわらるものは、みんな自分というものの価値認識のために必要な、相対的な尊いものだと考えるのが一番いい」

    「いかなる種類の享楽にせよ、絶対に他の人の幸福を妨げるものであってはいけない」

  • 積極的な心の態度が、自分の健康や環境全てに影響を与え、一度きりの人生を充実したものにする。

  • 内容、思想は良いと思うのだけれど、天風氏を神格化し過ぎているような節が感じられるのと、語り口調が横柄なように感じられて、あまり読んでいて気分が晴れない。ご高齢の際の講義録だし、実際とても偉い方だから仕方ないと言われればそうかもしれないけれど、謙虚さが感じられたり、自己愛的なところがもう少し抑えられているともっと読みやすいのではないかと思う。

    内容自体は2時間もあれば読めてしまう。

    同じ天風氏の本なら、「運命を拓く」の方が読み応えがあって受け入れ易い。

  • 天風さんが、若い人向けにたメッセージ。わかりやすいので天風さんの入門、初心者にオススメ。

  • 人生を豊かにする心の持ち様。
    素晴らしい考え方。

    心が大事。
    現在ただいま全てに感謝。欲しかったものが手に入らなくても、今持っているものに感謝する。
    いつも笑え。

  • 歴史的な著名人やスポーツ選手が参考にしている中村天風という講演家、思想家の解りやすいバージョンです。
    難解な他の書と異なり、現代人にもすんなりメッセージが入ってきます。

  • 定期的に読みたいと思った本。
    特に心が後ろ向きになっているときに読むと良いかも。
    命あれば儲けもの、という言葉を思い出した。

  • 君に成功を贈る  中村天風

    中村天風という人物をこの本で始めて知りました。
    松下幸之助、稲盛和夫らが中村天風を信奉しているということですので、成功本の大師匠的存在なのでしょう。
    今回も本文から今日から実践できる内容を抜き出していきます。

    P.4
    有意義な幸福な人生を生きるには、なにをおいても一番先に必要なことは何だと思われますか。「他人に好かれる人間にならなければいけない」ということであります。

    P.18
    常に嫌いだと思う相手には、つとめて親切にし、やさしくするような気持ちに仕向ける。

    P.33
    人生といっても、それを決定するのは心なんです。昔から言ってるでしょう、「心ひとつの置き所」と。
    側からは辛かろう、苦しかろうと思うようなことでも、本人がああ嬉しい、ありがたいと考えれば何でもないんだ。

    P.35
    第一に人に好かれること。他人に好かれようと思ったら、自分が好き嫌いを言わないこと。それから同時に、どんな場合があっても、思いやりをもって「もし自分があの人ならば」という真心で親切に応接する。

    P.87
    いかなる場合があろうとも、尊さと強さと正しさと清らかさを失うまいぞってね。そのためにはいいかい、自分の心の中に「悲観的なもの」「消極的なもの)を一切入れないことです。
    それにはまず言葉に気をつけることです。言葉に。どんな場合にも、「こまった」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹が立つ」「助けてくれ」なんていう消極的な言葉を絶対に口にしないことです。

    P.88
    言葉には人生を左右する力があるんです。この自覚こそが人生を勝利にみちびく最良の武器なんですよ。

    P.91
    どうせ言うならその同じ口で「ああ、ありがたい」「ああ、楽しい」「ああ、嬉しい」って言ってごらんよ。積極的な言葉を自分が発すれば、期せずして病も運命も、どんどんよくなっていくようになるんですよ。

    P.96
    夜の寝ぎわ、考えれば考えるほど嬉しくなることや、思えば思うほど楽しくなることだけを、もう、心にありありと描いて寝るようにしてごらん。
    (中略)夜の寝ぎわだけは、きれいな心で寝るようにしてごらん。どれだけ命が強くなるかわからないから。

    P.132
    人生は、何をおいても、体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力の6つの力をつくらなければいけないんです。
    力は学問や経験でできるものではありません。ただひとえに心の態度を積極的にする以外に方法はないんであります。

    P.165
    自分の人生を、自分がほんとうに守っていこうとするならば、日常の人生に生きる場合、心の態度をいかなる場合であろうとも積極的にすることです。

    P.181
    何がなしの感情なり感覚の衝撃や刺激があったとすれば、まず第一番にグッと腹に力を入れる。同時に忘れてはならないことはその時に瞬間的にケツの穴をしめて肩をおとすんだよ。

    P.194
    人生の出来事のすべてに対しても、自分の人生の前にあらわれるものは、みーんなこりゃね、自分というものの価値認識のために必要な、相対的な尊いものだと、こう考えるのが一番いいんですよ。

    P.251
    なにはさておき、現在感謝ということを、自分の心の中に、本当にどんな場合があってもゆるまないように注意深く、堅持しなさい。

    P.258
    現在感謝をわすれるなよ。現在感謝現在感謝でいくてえと、そりゃもう、一秒一秒が楽しく生きられるから。ということを忘れずに現在たった今から、毎日毎日楽しく生きてごらん。

    会話体で記されているため、読みやすくなっています。
    「心を積極的にすること」「現在に感謝すること」が大切だと何度も述べられています。
    私は現在うつ病を患っているため、心を積極的に・・・となるとなかなかしんどいところがあるのですが、でもその病も消極的では一向に改善されないことでもありますので、前向きに、積極的に上記の一部でも取り組んでいきたいと思っています。

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著者プロフィール

明治9年(1876年)生まれ。日露戦争の時に軍事スパイとして従事。終戦後結核を発病し心身ともに弱くなったことから人生を深く考えるようになり、人生の真理を求めて欧米を遍歴。 一流の哲学者、宗教家を訪ねるが望む答えを得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路ヨーガの聖者と出会いヒマラヤの麓で指導を受け、「自分は大宇宙の力と結びついている強い存在だ」という真理を悟ることで、病を克服し運命を切り拓く。帰国後は実業界で活躍するが、大正8年(1919年)、病や煩悩や貧困などに悩まされている人々を救おうと、自らの体験から“人間のいのち”の本来の在り方を研究、「心身統一法」を創見し講演活動を開始。その波乱の半生から得た「人生成功の哲学」は、触れる者をたちまち魅了し、皇族、政財界の重鎮をはじめ各界の頂点を極めた幾多の人々が「生涯の師」として心服した。昭和43年(1968年)没後も、天風門人となる者が後を絶たない。

「2022年 『真理のひびき 天風哲人 新箴言註釈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村天風の作品

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