ディアーナの水浴

著者 : ピエール・クロソウスキー 宮川淳 豊崎光一

• 水声社 (1988年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[keisukekuさんの感想 · 2013年1月24日]

ディアーナ（アルテミス）の水浴する姿を盗 み見たゆえに鹿に変えられ、自分の猟犬たち に噛み裂かれてしまうアクタイオーン。

クロソウスキーさんは、この神話の註釈とい う形をとってエロスの謎を説いているような 気がする。

それは、眼に見えないものを観たい、感得し たい、できることならばそのものと触れ合 い、溶け合いたいという、灼けつくような欲 望なのかな？

それは死に値するものであり、また、死を超 えてゆくためのものなのかも知れない。

Mahalo