バナナの皮はなぜすべるのか?

著者 : 黒木夏美
  • 水声社 (2010年4月発売)
3.31
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  • 本棚登録 :78
  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891767778

作品紹介・あらすじ

人類の誕生以来、最もポピュラーなギャグ="バナナの皮すべり"は、いつ、どこで、誰によって、どうやって生みだされたのか-?この素樸な疑問を解決するべく、マンガ、映画、文学作品、TV番組、ウェブサイトなど、さまざまなメディアに描かれたバナナの皮を踏んで検証する、"バナナ愛"にあふれためくるめく必滑書。

バナナの皮はなぜすべるのか?の感想・レビュー・書評

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  • タイトル通りの疑問を抱いた著者が、バナナの皮のあれこれについて調査したことをまとめた1冊。
    そもそも笑いとは何か、というところから始まって、バナナの皮ギャグのルーツ、バナナにまつわる歴史、詩歌や文学作品・マンガや映画に登場するバナナの皮、それにバナナの皮にまつわる法律や実在の事件まで…。
    いやはや、バナナの皮だと思って甘く見ていました。
    こんなにいろんな資料があって、1つのテーマでいろんな切り口があるものなんですね。

    著者が当たった情報源は図書に雑誌、マンガにインターネット、新聞や映像作品などなど。
    いろんな情報源から必要な情報を探してまとめていくのは、労力が必要ですが、情報と情報がつながっていくのが楽しいのです。
    "調べる"っておもしろい、と思わせてくれる本でした。

    どんな実力者や天才でも、失敗や凡ミスの原因がバナナの皮だったら、こちらもなんとなく「バナナの皮じゃしかたないよね」と納得してしまうのがおもしろいです。
    著者が「バナナの皮は人間の一切の努力を無にする滑稽なほどに非情な運命の象徴」と書いているのに、思わず笑ってしまいました。
    大袈裟に聞こえるけれど、まさしくそのとおり。
    バナナの皮は不可抗力なのです。

    老若男女・世界各国で定着したお約束ギャグにも関わらず、ついつい笑ってしまう不思議。
    黄色くてユーモラスな形のバナナの皮、その秘める力に気付かされました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「老若男女・世界各国で定着したお約束ギャグ」
      確かに万国共通ですよね。一番最初に、このギャグを使った人って判ってるのかなぁ~
      バナナと言えば鶴見良行の「バナナと日本人 フィリピン農園と食卓のあいだ」は必読書です!
      2012/05/15
  • どうでもいいことを、真面目に考察する。サブカル本の鑑といっても過言ではない。

  • バナナの皮ですべるという、お約束のギャグ。ずいぶん昔から、それこそ世界中で取り上げられているが、もともとはただ単にゴミとして捨てられているのが問題になって・・というのは知らなかった。
    ギャグとしても、あまりに王道すぎるため、どうそこに工夫を加えるかが問題になりそう。演じる側も難しいところである。

  • バナナの皮で滑って転ぶというギャグがいつ・どこで・誰によって生み出されたのか。だれもが知っているにもかかわらず実際に体験したことが少ない。しかし定番のギャグとして日本のみならず、海外でも昔から笑いをとりつづけている理由とは?!

  • タイトルから滲み出るおバカなにおい。
    ありがちな、「馬鹿なことをまじめに調べてみた。」系の本です。

    バナナの皮ですべるという現象を追うことで、フランス、アメリカの喜劇史、
    戦争から日本に入ってきたアメリカ喜劇とそれを見て育った日本の喜劇人、
    などなど、喜劇の歴史を追っていく。

    また、バナナの皮で実際に事故が起きていた時代、そこから笑いに変わるまで
    を整理することで、笑いとは何かを説明しようとする試み。

    そんな中で、「大体マンガなどでは軸を上にして綺麗に立っているが、
    実際には多くの人が軸から剥くという事実」などにも触れて、
    身近なつっこみも入れている。

    どこに話が行くのかは著者次第。振り回されているだけだけど、
    結構心地よかった。

  • トンデモ爆笑本かと思っていたら違った。
    「調べる」とはこういうことだ!と思わせてくれる。

  • バナナの皮で滑るというお約束ギャグの発祥とその他バナナの皮について考察した本です。そういえばあのギャグ誰が始めたのか…気になりませんか?実際にバナナの皮は滑るらしいですよ、筆者が実験してみたところ。

    読んでみて、バナナの皮がある世界ってすばらしいと思いました。

  • 「バナナの皮ギャグ」の研究書(著者の独断多数)。
    世界各地のバナナの皮ギャグの歴史から、バナナの皮でけがをさせたらどんな罪に問われるかまで幅広く書かれている。

  • 古典的ギャグであり、お約束でもある「バナナの皮ですべる」という行為は、いつ頃から誰がやりはじめたのか、またその行為を表現する背景や状況の多さなどについて、国内外の映画や文献を引用し語っている。実は過去には転倒被害にあう人が多く、訴訟や法律まで作られたというから驚きだ。シリアスな面とコミカルな面をあわせもつバナナ事情……なかなか興味深い内容だった。

  •  バナナの皮ですべって転ぶギャグについて、様々な角度から考察を重ねていく。
     ギャグの起源を歴史的に探ったり、ギャグが登場する古今の小説等を大量に引用したりとか、その情報量の凄さに圧倒される。
     しかも、どうやらその情報の多くはネットで収集しているようであるが、決して「底の浅さ」は感じられず、むしろ綿密な調査のうえに練り上げられた印象を受ける。
     グーグルと情熱があればそれなりに上質な研究書を著すことが可能なのだ!?
     さて、内容でありますが、思想家の言葉を引用しながら「笑い」そのものを規定していく序盤から、続けてバナナ・ギャグの種類(ベタ、シュール、メタ等)を論じる中盤までが非常に興味深い。
     最後のほうの引用の羅列は正直読んでてちょっと飽きてきちゃったけど。

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