日本探偵小説論

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  • 水声社
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891768010

作品紹介・あらすじ

関東大震災の瓦礫のなかから、純文学やプロレタリア文学、映画や写真などの新興メディアをも巻き込んで自立してゆく"探偵小説"。そのスリリングな通史にして、『北米探偵小説論』と双璧をなす著者畢生の長編文学論。

感想・レビュー・書評

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  • いつかこの日が来るのを予感していました。

    見栄や体裁ではなく、あるいは負け惜しみでもなく、本当にあの名作・大著『北米探偵小説論』(1991年青豹書房刊行・1998年増補改訂版をインスクリプトより刊行・1998年全面改稿1千頁の決定版を河出書房新社より刊行・2006年日本推理作家協会賞受賞作全集69として双葉文庫より刊行)を読んだときに、彼がこういう外国産ミステリーの批評だけにとどまるわけがなく、きっと必ず国産ミステリーについてもアプローチしてくるはずだと思っていました。

    しかも≪日本探偵小説論≫としてすでに私たちは、権田萬治や笠井潔のすぐれた著作を持っていますが、前者は博学な評論家としての俯瞰に幻惑されるような、啓蒙書として多大な影響を受けたいわば大恩人だったのですが、あるいは後者については、文学・小説論に哲学・思想的な分析・論述を導入して鮮明に明解に解析した功績は絶大なるものがあるはずですが、もうひとつもっと野崎六助のような熱狂的な小説好き・小説読みが書いた熱い血がほとばしるようなものを密かに待望していたのでした。

    もう少し後述します。

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著者プロフィール

1947年、東京都生まれ。ミステリ作家、文芸評論家。著書『ミステリで読む現代日本』(青弓社)、『ミステリを書く!10のステップ』(東京創元社)、『アメリカを読むミステリ100冊』『これがミステリガイドだ!』(ともに毎日新聞社)、『日本探偵小説論』(水声社)、『高村薫の世界』(情報センター出版局)ほか多数。

「2012年 『山田風太郎・降臨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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