Wあるいは子供の頃の思い出 (フィクションの楽しみ)

  • 水声社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891769956

作品紹介・あらすじ

記憶の深淵からとめどなく湧きあがる、少年時代の思い出。めくるめく幻想が紡ぎあげる、世界の涯のオリンピック国家、W。おぼろげな記憶の隘路を彷徨ううちに、不可思議な教練機構が精緻に構築されていく。二つの断片的テクストが交差する先に横たわる惨劇とは…?

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    「十三歳の少年の想起する、オリンピックの理想「より強く、より高く、より速く」に支配されたW島の委細を尽くした描写と、ユダヤ人ゆえに負の刻印を帯びた子供の頃の思い出である自伝的物語。虚構と自伝の交錯。」

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著者プロフィール

1936年生まれのフランスの作家(両親はポーランド系ユダヤ人で、第二次大戦中に死去)。パリ大学、チュニス大学の文学部で学んだ後、国立学術研究センターに勤務。1965年、ヌーヴォー・ロマンの手法を駆使して消費社会の空しさを暴き出した処女作『物の時代』でルノドー賞を受賞。以後、大胆な実験作を次々と発表して注目を集め、1978年には大作『人生使用法』にメディシス賞が与えられたが、1982年、46歳の若さで病没。広範な視野から現代世界を鋭く抉るその前衛的作品群は、文学の新たな可能性をひらくものと評価されている。日本文学にも関心を寄せていたことは、本書中の『枕草子』からの引用においても示されている。邦訳作品に『眠る男』(海老坂武訳、晶文社)、『物の時代』『小さなバイク』(弓削三男訳、白水社)、『人生使用法』(酒詰治男訳、水声社)などがある。

「2000年 『考える/分類する 日常生活の社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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