聖マルクス教会炎上

著者 :
  • パルコ
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891940997

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  • 女であるにもかかわらず女という性のダブルバインドに苦しむ前衛芸術家でレズビアンの日本人ヤンニー。自身、膣を持ちながら他人の膣をスクリュー・ドライバーで、塩酸で、乳房をナイフで破壊する。暗愚と海の「黒」、汚濁と血の「赤」、死と虚無の「白」に囚われた精神と世界。言葉による幻覚の描写に圧倒された。アトリエの窓(額縁)から見える、ヤンニーにとっての男根の象徴である聖マルクス教会は炎上すべき運命だったのだ。

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著者プロフィール

前衛芸術家。小説家。1929(昭和4)年長野県松本市生まれ。10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始める。57年渡米、翌年ニューヨークに移り、ネット・ペインティングを発表。73年の帰国後も彫刻、映像、パフォーマンス等、自らの表現を追求し続けている。

「2012年 『クリストファー男娼窟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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