- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891946555
感想・レビュー・書評
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寺山修司のアフォリズムが冴え渡る。どの言葉も強烈な印象を与えて、脳が喜ぶような文章だと思った。秀逸、何度も読み返したい一冊になった。
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今さら、ですが。
寺山修司の名言集としては、新潮文庫「両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム」がお手頃でよくまとまっていて、それ1冊でもういいのですが、表紙はやっぱり林静一じゃなくちゃね、ということで、ついつい。
無骨と繊細と。 -
もっと私を混乱させてほしい。溺れさせてほしい……。「寺山修司」を浴びたいときに戻ってくる本です。
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濃密な言葉の旅。
漂う。
借り物で読んだけど、購入してそばに置いておきたい。
そしてアングラ演劇がやりたくなってきた。
難しいことはわからないけど、表現や創造、演劇やそれをみせることはやらねばならないと強く思った次第です…
何度も読み返せる書物。 -
2017/09/29-10/03
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言葉を巧みに操りながら、あらゆる表現に消化していく。とても美しいアフォリズムだ。
「書きことばには政治性があり、話しことばには社会性がある。」 「(中略)裏切りと言うことばが、刃物のようにひらめくのは、男と女とのあいだだけのことなのだ。」 「私の詩のなかにはいつも汽車が走っている。だが私はその汽車に乗ったことがない。」 -
寺山修二の名言集。よく聞くフレーズが多く出てくる。適当にページをめくって読むということができて楽しい。
名言集は断片的で避けてるんだけど、古本屋で見つけて購入してしまった… -
美しい装丁です。思わず手に取りほれぼれと眺めてます。坂井智明さん中島健作さんとクレジットあり。覚えとこう。きっと内容も素晴らしいに違いない。電子書籍では感じない気持ち。
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結局、言葉というものは、その流れの中にあってこそ輝くもので
例えば、川の中にキラキラ輝く小石を拾っても
後日思い出してポケットから出してみたら、
そこらの乾いた小石と何ら変わりがないように、
その一部分だけを切り取ってもってきても、
その破片から前後の回想が出来る人以外には何の効力も持たないものなのである。
な~んて、「名言集」風の感想。
…いや。寺山作品を回想出来ない私でも「おっ!」って思うものがあるくらい
やっぱ凄い人なんだなぁ~っては思った。
そもそも、名言集とかって、詩集みたいに、ポツリポツリと丁寧に読むもので私みたいにガーっと通読しちゃダメだ(^^;
「身捨つるほどの祖国はありや」を純粋な問題提起として興味を覚えた自分には、
同タイトルの論説集の方がタイムリーにツボだった。
あすぱらさん推薦本。