寺山修司名言集身捨つるほどの祖国はありや

著者 :
  • パルコ
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本棚登録 : 705
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891946555

感想・レビュー・書評

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  • 寺山修司のアフォリズムが冴え渡る。どの言葉も強烈な印象を与えて、脳が喜ぶような文章だと思った。秀逸、何度も読み返したい一冊になった。

  • 今さら、ですが。

    寺山修司の名言集としては、新潮文庫「両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム」がお手頃でよくまとまっていて、それ1冊でもういいのですが、表紙はやっぱり林静一じゃなくちゃね、ということで、ついつい。
    無骨と繊細と。

  • もっと私を混乱させてほしい。溺れさせてほしい……。「寺山修司」を浴びたいときに戻ってくる本です。

  • 濃密な言葉の旅。
    漂う。
    借り物で読んだけど、購入してそばに置いておきたい。
    そしてアングラ演劇がやりたくなってきた。
    難しいことはわからないけど、表現や創造、演劇やそれをみせることはやらねばならないと強く思った次第です…
    何度も読み返せる書物。

  • 2017/09/29-10/03

  • 言葉を巧みに操りながら、あらゆる表現に消化していく。とても美しいアフォリズムだ。

    「書きことばには政治性があり、話しことばには社会性がある。」 「(中略)裏切りと言うことばが、刃物のようにひらめくのは、男と女とのあいだだけのことなのだ。」 「私の詩のなかにはいつも汽車が走っている。だが私はその汽車に乗ったことがない。」

  • 寺山修二の名言集。よく聞くフレーズが多く出てくる。適当にページをめくって読むということができて楽しい。
    名言集は断片的で避けてるんだけど、古本屋で見つけて購入してしまった…

  • 美しい装丁です。思わず手に取りほれぼれと眺めてます。坂井智明さん中島健作さんとクレジットあり。覚えとこう。きっと内容も素晴らしいに違いない。電子書籍では感じない気持ち。

  • 寺山修司の紡ぎだすことばの美しさに、ものすごく心惹かれます。
    そして、見え隠れする彼の考え方にも惹かれます。
    装丁も素敵な一冊。宝物です。

  • 結局、言葉というものは、その流れの中にあってこそ輝くもので
    例えば、川の中にキラキラ輝く小石を拾っても
    後日思い出してポケットから出してみたら、
    そこらの乾いた小石と何ら変わりがないように、
    その一部分だけを切り取ってもってきても、
    その破片から前後の回想が出来る人以外には何の効力も持たないものなのである。

    な~んて、「名言集」風の感想。

    …いや。寺山作品を回想出来ない私でも「おっ!」って思うものがあるくらい
    やっぱ凄い人なんだなぁ~っては思った。
    そもそも、名言集とかって、詩集みたいに、ポツリポツリと丁寧に読むもので私みたいにガーっと通読しちゃダメだ(^^;

    「身捨つるほどの祖国はありや」を純粋な問題提起として興味を覚えた自分には、
    同タイトルの論説集の方がタイムリーにツボだった。

    あすぱらさん推薦本。

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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