辞めない理由

著者 :
  • PARCO出版
3.42
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本棚登録 : 219
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891947293

感想・レビュー・書評

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  • ワーキングマムのお話。なんだけど、前半は「仕事もあって、役職もあって、夫もいて、子どももいて。こんなに頑張っているのに、報われない。」めいた感じがすっげームカついた。

    だって、それ選んだのあんたじゃん。こんなに頑張ってるのに。って、それ、あんたのエゴじゃん。って思ったのが正直なところ。

    でも、中盤から後半のがんばってる姿は悪くない。もともとちゃんと仕事できる人なんだろうね。1人でがんばりすぎないで、チームとして頑張る姿は、結構、良かった。

  • ストーリーに納得いかない箇所がいくつかあるものの、基本的に同世代の働く女性は多かれ少なかれ共感する部分が多い小説。ハッピーな展開に「たまにはこういう夢が見てもいいだろう」と思う。捨てる神あれば拾う神あり。あとは与えられたチャンスを自分がどう生かすか。

  • 冒頭部は、程度の差こそあれ、働く女性なら一度や二度は感じたことのある理不尽なことへのやるせない感じが前面に出ていて、重すぎるかなぁと思いましたが、ラストはハッピーエンド、出来すぎな大団円で、爽快に読み終えることが出来ました。
    おもしろくて一気読みでした。
    ブックストア・ウォーズに通じるものがあり、この作者はこういうタッチの作品がおもしろいと思います。

  • 友達に勧められて読んだけど、前半モヤモヤしてイライラして、どこがおもしろいねん?!ってキレそうになったー。後半はおもしろかったなー。ハッピーエンドでよかった本。

  • ワーキングマザーの話。
    ベタでドラマっぽい感じも受けるが、すいすい読める。
    自分はパート主婦になりたいクチなので
    保育園の横を通るたび「大変そうだなぁ、私にはできないな」と思う。
    でも打ち込める「天職」だったら
    子どもがいようが会社でひどい仕打ちを受けようが
    立ち向かっていける…のかもしれない。。?

  • ご結婚され、出産をされても活躍されている女性をよく見かけるようになりました。私はいわゆる鍵っ子だったので、その頃と比べると状況が大きく変わってきているのでしょうね。とは言え、順風満帆だというわけではないのはワーキングマザーに限る話ではありませんが、かといって男性と同じ土俵でもないのも事実でしょうね。そのなかでもがき苦しみ、いろんな人に助けられながら(助けてあげたいと思われる人になるのも難しいですが)夢がかなうというハッピーエンドストーリーです。「頑張っているのに報われない」と思っている女性には元気の元となる一冊だと思います。

  • +++
    七瀬和美は小学一年生の娘を持つワーキングマザー。大手出版社で、女性誌の副編集長をしている。やる気のない男性部員を叱咤激励しつつ、子育てとの両立を頑張っていたつもりだったが、ある日突然、上司に降格を言い渡される。追い討ちをかけるように、娘も学校でトラブルを起こす。仕事と子育て、両方で追い詰められる和美。このままでは退職?それとも…。ワーキングマザー編集者の企業内サバイバルが、いま、始まる。
    +++

    フルタイムでのワーキングマザー経験のないわたしには、これがリアルなのかどうなのかの判断はできないが、そしてまた業種によっても苦労の種類が違ってくるのだろうが、それをおいても働く母たちの戦いの日々の苦難が伝わってくる。そして、苦しさばかりではない充実感や緊張感も同時に伝わってくるのである。主人公である和美の生真面目な性格からくる空回り振りに賛否はあるだろうが、それがあってこその後半の展開でもあるだろう。文句なく面白く愉しめる一冊だった。

  • ◆まるで働きマン!

    なんだろう、そんなに面白くはなかったかな…先が読めてしまった。
    少しむかしのキャリアウーマン像という印象。やはり子育てしながら仕事は(しかも編集者!)難しいのな。

  • 図書館にて
    3/1読了

  • とても働きマンとして格好良かったです。女性の働きマンとしての悩みや考えていることが、私からすると、うなずけるようなことばかりでした。でも、やっぱり一生懸命に働く人はかっこいいと思います。この本を読んで、これからも頑張ろうと思いました。子育てに関しては、仕事をしながらというのはとても大変なんだなと思いました。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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