- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784891947989
作品紹介・あらすじ
これって落語?それとも哲学?生きることの意味、善と悪、国家と法、死の捉え方…賢人ソクラテスのメッセージが、生きた言葉として、いま私たちに届きます。でも、なんで関西弁!?哲学書の限界を超えた面白さ。
感想・レビュー・書評
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ソクラテスの弁明を「関西弁」で聞くとは思いませんでしたが、不思議といえば不思議な感覚になりますね。
関西弁で暮らしている人の感想と、東京とか九州の人とでは、おそらく感想が代わると思います。
学生時代に、地方から関西の大学に進学してきた友人が、帰郷してしゃべっていると、「吉本の芸人にするために大学にやっているのではない!」と叱られたと話しているのを思い出しました。
「船場ことば」を基調にした記述ですが、「音」が聞こえないのが残念ですね。
感想はブログでどうぞ。
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読書日:2012年1月12日-13日
岩波文庫でも理解出来るけど
馴染みのある関西弁なので深く理解が出来ました。
著者は大阪の方なのに京都の様な上品さを感じた所がありました。
SócratesもPlatonの言い分も分かるだけに
どちらが正しいのか間違っているのか、
良いのか悪いのか判断に迷いました。
ややSócratesの方が考え込み過ぎかなと感じました。
Platonのその後よりも、息子達がどうなったのか気になります。 -
関西弁になるだけで、なんと読みやすいか。
そのままの文で読むことがとても苦痛で最後まで読めなかったのが、読めたことは感動です。
関西弁にしたソクラテスは筆者の言う通り、近所にいそうです。 -
途中で読むのを止めました。
ソクラテスって実際にいたら、だいぶめんどくさい人でしょうね笑 -
善悪の判断基準について改めて考えさせられる。自分の軸も見直すきっかけに。
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「ソクラテスの弁明」と「クリトン」を関西弁で訳したもの。関西弁が楽しくて楽に読めた。実際にソクラテスのような人がいると、一般の偽善者達は居心地が悪いだろうな。
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関西弁に慣れていない人にとっては読みにくい本
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ソクラテスのおっちゃんてオモロいなぁ。
関西弁で訳されとるからメッチャわかりやすいわ。 -
無知の知、ソクラテスが関西弁だったら。という視点で翻訳されている。
親しみやすい本だと思う。
「自分自身の本質を高める」って、むずかしい。本質ってどういうことだ…?
「もし私の方が、ひとより何らかの知恵があると言えるんやったら、それは、私があの世やことがようわからんから、それを素直に認めて知らんと思ってるっちゅうことでしょ」p62
「お金とか地位とかそんな自分にまとわりついてるだけやもんに心血を注ぐよりも、もっと自分自身の本質なもんを高めるように、立派な思慮ある人物となるように努力すべきやないですか。」p87
「人間にとって1番善いことは、優れた品性や人格っちゅうのはどういうものかを問いかけ、日々、自分の魂を見つめ直していくっちゅうことで、魂を磨くことをせえへんっちゅうのはいきてへん」p92
「世間の目ぇきにすんねんな。どおでもええやつらのいうことなんか、放っといたらええやん。何も考えんと、ただ流されとるだけやん。」p115
「世間の目ぇっちゅうもんは、あんまし気にせんでええっちゅうことになるんちゃうか?それよか正しいかまちがえとるかをよぉ知ってる人、つまり真理そのものが何て言うか気ぃつけてたらええんちゃうやろか」p127