ソクラテスの弁明 関西弁訳

  • パルコ
3.52
  • (10)
  • (20)
  • (26)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 228
感想 : 38
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891947989

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  ソクラテスの弁明を「関西弁」で聞くとは思いませんでしたが、不思議といえば不思議な感覚になりますね。
     関西弁で暮らしている人の感想と、東京とか九州の人とでは、おそらく感想が代わると思います。
     学生時代に、地方から関西の大学に進学してきた友人が、帰郷してしゃべっていると、「吉本の芸人にするために大学にやっているのではない!」と叱られたと話しているのを思い出しました。
     「船場ことば」を基調にした記述ですが、「音」が聞こえないのが残念ですね。
      感想はブログでどうぞ。
      https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202010090000/

  • 善悪の判断基準について改めて考えさせられる。自分の軸も見直すきっかけに。

  • 関西弁に慣れていない人にとっては読みにくい本

  • ソクラテスを死に追いやる裁判での弁明を、弟子プラトンがしたためた書。だが、全編関西弁(船場ことば)であるため、落語を読んでいるような感覚(笑)
    「分かりやすい」「面白い」とは、人に伝える際に非常に強力であると再認識。

  • ちょっと読みにくいけど、要旨は掴める。

    本物の翻訳版を読んだことがありますが、それなりに理解は出来ても、他人に説明出来るか?というと微妙。

    そんなわけで、復習の意味もこめて読んでみました。

    少し砕けた口調なのでわかりやすいですが、関東の人間なので関西弁が少しだけうっとおしいのが残念。

    コンセプトはわかりますが、気持ちとしては標準語版でもう少し品のある文章で読みたかったかな。

    ただ、古典を読む裾野を拡げるという意味では良い本だと思います。

    古典は読みたいけど、難しいからな〜と思っている人にオススメです。

    これを読んでから本物を読むのがいいと思いますよ。

  • ≪県立図書館≫
    非常に読みやすかった。
    高校のときか、中学のときか
    授業でソクラテスを学んだ、そのまんまの内容だった。
    自分の生き方をつらぬいたソクラテス。
    そういう意味で、うらやましい、と感じた。

  • 社会で習うソクラテスの名言
    「無知の知」と「悪法も法なり」のエピソードの関西弁版。

    読みやすかったし面白かった。
    他の「難解な書」も、関西弁シリーズ化して欲しいと思った。
    旧約聖書とか。

    他人に「あなたは馬鹿ですか?」と、真面目に言ってしまう。
    さらに誰も否定できない、理屈の通った理由も添えて。
    私と似ている部分を感じてしまう。
    今の時代では、たぶん「コミュ障」という烙印を押されますね。

    時代が違うので何とも言えないけれど、
    命かけてまで通したい「筋」だったのかなぁ・・・とは感じる。

  • わかりやすい。読みやすい!
    大阪人にとっては嬉しい本です。
    じいさんが公園でのんびり喋ってるような印象。

    輪廻転生を信じる訳者のあとがき、「この世は魂のエクササイズ」って表現がいい。

  • ソクラテスさんっちゅーのがどんなんか気になってたところ、ちょうどええところにこの本を見つけたもんやから読んでみたんですわ。

    と、まぁこんな感じかな?笑
    大分人に関西弁はあかんか、と思いつつ(´ω`;)

    『ソクラテスの弁明』っていう、名著を関西弁にしたのがこの本。
    自分にとっては始めてのソクラテスの弁明だったので、ソクラテスが完全に関西弁イメージになってしまいました笑

    彼の理屈っぷりはすごいですねー
    考え方のプロセスがかなり勉強になりました。
    もともとソクラテスに興味をもったのは制約条件の理論を説いた『ザ・ゴール』という本からなので、理屈ぷりに関心が半端ないです。
    と思ってたら、生き方も考えさせられる深い本です。
    軽い感じですぐ読み終わるから本すきじゃなくてもオススメです(´ω`)

  • ソクラテスの弁明は、普通訳の方を読んでもう少し楽しく訳せなかったのかなぁと思っていたので購入。
    関西弁でリズムよく書いてあり、すらすらと読めたのはよかった。
    ただ、ソクラテスの弁の良さというか、巧みさがいまいち伝えきれていないように思えるのは残念。

著者プロフィール

山口大学教授
1961年 大阪府生まれ
1991年 京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学
2010年 山口大学講師、助教授を経て現職

主な著訳書
『イリソスのほとり──藤澤令夫先生献呈論文集』(共著、世界思想社)
マーク・L・マックフェラン『ソクラテスの宗教』(共訳、法政大学出版局)
アルビノス他『プラトン哲学入門』(共訳、京都大学学術出版会)

「2018年 『パイドロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

プラトンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×