立原道造詩集 僕はひとりで 夜がひろがる

制作 : 魚喃 キリコ 
  • パルコ
4.27
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本棚登録 : 225
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891948207

作品紹介・あらすじ

昭和初期に24歳で早世した詩人・立原道造と、繊細なタッチで人気の漫画家・魚喃キリコの、時代を超えたコラボレーション。描き下ろしイラスト40点以上を収録した詩画集。たった24年しか生きなかった風のような詩人-すずやかで優しい、奇跡のような言葉の結晶は今も光を放ち続ける。

感想・レビュー・書評

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  • 美しさというものは今も昔も変わらない

  • 心象も、情景も、うつくしい描写をする人。書き写したくなることばたち。

  • 暗闇に浮かぶやさしい光のような詩。この人のことを知ることができて良かった。

  • 一番好きな詩人。
    これを読んで感動できる日本人でよかった。

  • 立原道造の詩は難しくない。とても素朴な言葉でつづられている。文壇の人という感じではない、詩を読み終わった後で、彼が24歳で亡くなっていたことを知る。しかし、この淡々としてどこかつぶやかれるようにして綴られる彼の詩は、それが戦前の作であることを薫らせない。

    まるでほのかに甘みを帯びた水のように…僕はそれはあたかも僕自身のつぶやきのようにして飲み下せてしまう。

    装丁がとても良い。糸でつづってあるあたりが、とくに気に入っている。

    かすかにざらついた肌合いの魚喃キリコの鉛筆のドローイング。

    シングルラインの震えやかすれをたどりながら、ぼんやりとページの一枚を見つめていたりすると、なんだか不思議と胸が落ち着く。

    だけれども、道造の詩をふと思いに滑らすとき、意図せずしてそれがキリコのドローイングと重ねあわさってしまうときがある。

    詩に絵をつけるのはむづかしい。

    詩は言葉だけれども、言葉はそこに目で見える具象がないから、読む人の心に自由な想像や共感を呼び起こす。

    絵は言葉がないから、それは観る人に言葉を語らせる。

    これはとてもむづかしい。

    道造の詩も、キリコの絵も、僕はどちらとも好きだ。
    だがそれゆえに、僕がそのどちらからも、自分で想像や共感を組み立てる機会を失っているのではないかと感じ、ふと、時々、不安になることもあるのだ。

  • 良いです。泣けるほど。

  • 立原道造 24歳の若さで人生を終える。帝大の建築を学んだ傍ら詩を謳う。1914年~1939年。
    葬送歌
      窓硝子に 映っている
      過ぎる 斜の人影
      かさなり かさなりもつれ 消え
      消え・・・・

      あのとき あのとき
      かげのように そうして笑っていたひと
      いつも いつも
      歪んだ字を書いて来たひと

      死ぬとき うっすらと笑ったというー
      しかし その声を 私は
      人をとおして 聞いたにすぎない

      卓の上に 落ちた花のかげ 皿の影
      指でふれてみてふれてみても
      記憶は一つひとつ消えて行く 消えて行く弱い物音・・・

  • タイトルがなんとなく胸にきて なんとなく連れてかえってきてしまった。たまに、なんとなくページをひらいてぼそぼそ読むと なんともちょうどよい。

  • 今のわたしに必要なことを、なんて的確に言葉にして零す人なんだろうって思った。心が見透かされているようだ。
    こんなにすずやかで優しい詩を書く戦前の詩人がいたなんて知らなかった。24年しか生きなかった風のような詩人。出会わせてもらっただけでも有難い。装丁が素敵。出会った本屋さんもとても素敵なところだった。

  • ひとつひとつのさりげない言葉がとても綺麗で 特別凝った言葉は使っていないのだけれども心にじっとり沁み入りました。

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著者プロフィール

詩:詩人。1914年、東京日本橋生まれ。東大建築科卒。「四季」同人。堀辰雄やリルケに傾倒。ソネット形式の中に優美繊細な音楽的響きのみなぎる詩を作った。詩集「萱草(わすれぐさ)に寄す」「暁と夕の詩」等。

「2013年 『混声合唱組曲 うたふやうにゆつくりと……』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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