文学賞メッタ斬り! ファイナル

  • パルコ
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本棚登録 : 174
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891949754

作品紹介・あらすじ

長年(一方的に)ライバル関係にあった石原選考委員の辞任を受けての特集。直木賞作家・道尾秀介、芥川賞作家・円城塔との受賞直後の鼎談などなど。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずの飛ばしすぎトーク。ニンマリ。
    石原ネタは面白いけど、文芸春秋のページを繰ればもっとのけぞってしまうこともあった様な気がするのだけれど。
    過去の芥川賞・直木賞のアレコレ、リアルタイムだと面白かったのですが、月日のたつのは早いです。鮮度が落ちているような。

  • 紹介を読んで買ってみようと思っても
    文庫版が出ていなくて止めるものが多いのは極小で機会損失だが全体ではどうか
    ハードカバーを買って文壇を愛好するほどその種の本をあまり読む気にならないが
    ライトノベルやマンガに費やしている時間やお金と比較してどうかというと
    読んだ総数における当たりのいろいろな意味での割合を思えば
    どっちもどっちなのかもしれない
    マンガやライトノベルでは新人賞以外の文学賞が
    自分にとって価値あるものとして成り立つとは思えないので
    小説分野における長年の営業努力は結構なことである

  •  『文学賞メッタ斬り!』シリーズの4年ぶり5冊目の単行本化にして、いちおうの最終巻。私は1冊目と2冊目しか読んでいないが、最後だということで手を伸ばしてみた。

     文字は二段組み・三段組になり、すごい情報量がつめ込まれている。なにしろ、4年分の「メッタ斬り」が一冊に凝縮されているのだ。
     シリーズ1冊目には日本の主要文学賞のガイドブックとしての側面があったが、この巻では芥川賞・直木賞の2賞にほぼ的が絞られている。

     全編にマンネリ感が漂っていることは否めないが、値段分は十分楽しめる内容になっている。

     途中、東浩紀と佐々木敦をゲストに迎えての座談会形式になっている「文学賞対策委員会」なる章があり、ここが突出して面白い。とくに、東による文学賞再生のための提言は、極論のようでいて、文学賞をめぐる現状を見事に射抜いている印象だ。

     いわく、「純文学はテクスト+人が価値を生み出す」ものだから、「応募作品だけを読んで選考するというシステムは純文学の新人賞に合わないかもしれない」(だから、作品+オーディションで作者のキャラを見極めて選べ、という話に展開する)。
     いわく、“芥川賞を10年間停止せよ”。そうすれば純文学の末期状態があらわになって「どうしようもなくなるからみんな真剣に考えるんじゃないかな」。

     賞の選考過程や選考委員のキャラそのものまで楽しむという、文学賞のもう一つの楽しみ方を確立させた「メッタ斬り」シリーズの功績は大きいと思う。

  • 今更ながらファイナルを読んでみる。石原慎太郎亡き後の芥川賞選考のつまらなさは筆舌に尽くし難いものがあり、メッタ切りもその役割を慎太郎と共に終えざるを得なかったことに感慨を禁じ得ない。

  • いよいよファイナル。本書出版からはかれこれ時間が経っているけど、実際、続編が出ていないところを見ると、本当に最後なのかも。そんなに好きならラジオ媒体で聞けばいい、って話なんだけど、時間を合わせたりがなかなか難しいですよね。という訳で、本書のようにまとめて何年分、みたいな感じで良いので、是非続きを紙媒体でも出してください!読書感想になってないけど、内容はもちろん、いつもながらの名調子が炸裂していて、殆どのページが2段ないし3段仕様になっていてボリューム感満点だけど、飽きさせられることなく楽しませてもらいました。

  • 町田康の「…、みたいな話」の要約がよかった。あれだけ読み続けてもいい。

  • 毎度おもしろい。本当にこれでファイナルなのだろうか。残念至極だ。

  • まあ、タイトルで”メッタ斬り”と言っているわけなので、当然といえば当然なんだろうけれども、お二人の話っぷりがちょっと攻撃的というか、年長者に対する言い方としてはやや過激なんじゃないかと、そんなことが気になってあまり集中して読めず。
    へたれですまぬ。

  • 毎年、2回選ばれる、直木賞と芥川賞。
    大変名誉ある文学賞であるという事は世間一般にも浸透していますが、
    どんな風にどんな作品がどんな理由で選ばれているのか、まで知っている人は少ないと思います。
    そんな敷居の高そうな文学賞を、一気に身近なものに感じることが出来る
    メッタ斬りシリーズ。
    毎回楽しみにしていましたが、今回がファイナルということで大変名残惜しく、また感慨深くもあり、いっそう楽しく読めました。
    ある程度の読書歴があれば、誰にでも楽しめる本です。

    個人的には、素晴らしい小説を書く事が出来るからといって、読書感想文(選評)が得意なわけじゃない、むしろ堂々と誤読している方もいらっしゃると知り、読書に対する構えというか、肩の力が抜けました。
    受賞作家を招いての対談や、文壇のこぼれ話など、エンターテインメント溢れる話題も多々あり、
    シリーズを通して読めば、その変移もわかって、より楽しめると思います。

    文学賞という観点から見た書評も、大変読みやすく、参考になります。
    特に、普段は純文学を読まない人という人にこそ勧めたい。
    文学に対する妙な敷居を取り払えるいい機会だと思います。

  • 詳しく追いかけてはいないが、トヨザキ社長の書評が好きで、雑誌や新聞などで遭遇すると嬉しかった。メッタ切りはネットで面白く読んで、ズンとかテルちゃんとかシンちゃんとか、言われ放題なのを愉快に思っていた。
    先日、友人と呑んでいて、「読書は趣味ではなく、単なる習慣」と言われたのが印象的。そう、習慣で活字を摂取しているだけなので、幅広く面白がれる読書力に憧れるが、簡単に易きに流れてしまう。
    居酒屋ノリで素晴らしい批評になる彼らの語り。直木賞に弱く、芥川賞を敬遠してしまうレベルの自分でも、読んでみたくなる切りっぷり。でもトヨザキ社長の粗筋語りがうますぎて、現物みると「難易度高っ」となってしまうのだなぁ。

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著者プロフィール

1961年、高知県生まれ。翻訳家。書評家。責任編集を務めた『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞を受賞。訳書にウィリス『航路』他。著書に『新編 SF翻訳講座』『現代SF観光局』他。

「2019年 『NOVA 2019年秋号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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