絵本 地獄――千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

  • 風濤社
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本棚登録 : 584
レビュー : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892190957

感想・レビュー・書評

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  • 残念。全然怖くない。
    私が想像力に乏しいのか、ホラー映画観賞などで目が腐ってしまったのか。
    むしろ阿鼻叫喚とした地獄の世界をウフフと楽しく読んでしまった。
    何だか絵がカワイイし。
    なんだろうポップな感じもする。
    あと制作者の熱いも思いも感じる。
    ラストページでの赤く大文字で書かれた「子どもたちよ、いのちをそまつにするなよ」に不覚にも涙が滲んでしまった。
    ただ、私も親より先に亡くなった子供が地獄に堕ちるのが納得いかない。
    自死を戒めるためとはいえ、不可抗力の幼い死ってあるでしょうが、、、と思った。

  • これはちょっと、微妙…。いや、図版としては面白いのだけど。千葉県・延命寺所蔵の「地獄極楽絵図」を絵本にしたもので、仏教の死生観とか美術史の観点からみたら、大変貴重な本だと思う。

    ただ、これを子供に対する「死の教育」という目的で使うには抵抗がある。「死に対する恐怖を植えつけて、生命の大切さを教える」のは、確かに手っ取り早い手段だ。だから、「明日生きていることが当然の子供」に読ませるぶんには、許容範囲かもしれないけど…。

    でもこれ、「近い未来に死ぬことが確定している子供」には、どう受けとめられるんだろう?

    端的に言うと、この本を末期の小児がんの子供に読ませられるか、という話。本人は全然悪くないのに幼くして死ななきゃならない子供は、少数ながら確実に存在する。ただでさえ死の恐怖に苛まれている子に、「親より先に死ぬ不孝者は、さいの河原で永遠に苦しむ」なんて説くのは、それこそ奈落の底に突き落とすようなものじゃないか? その子も、親御さんも、きょうだいを失う子も、誰も救われない気がする。

    子供の成育歴を熟知している近親者が責任をもって子供に読ませるぶんには構わないだろう。でも、幼稚園とか小学校とか、個々の生徒の成育歴が把握できてない状況で半強制的に読み聞かせるのは、デリカシーに欠けると思うのだが…。「死の教育」という目的で使うならば『葉っぱのフレディ』という名作絵本があるので、個人的にはそちらの方をお薦めしたい。

    批判的なことばかり書いてしまったが、私自身はこの本、好きである。前評判ほど怖いとも思わなかった。ネットでググれば本物の地獄絵図(災害とか戦争とか)がいくらでも見られるこの時代、この程度の表現ならむしろユーモラスにさえ思えるほどだ。個人的にはこの本とあわせて、江口夏実のギャグ漫画『鬼灯の冷徹』を読むことを推奨したい。腹を抱えて笑えること請け合いである。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「誰も救われない気がする」
      メメント・モリだけど、やっぱり大人が見る廉価版の美術本って言う位置付けが良いのかも、、、
      「誰も救われない気がする」
      メメント・モリだけど、やっぱり大人が見る廉価版の美術本って言う位置付けが良いのかも、、、
      2012/05/29
  • 東村アキコ氏のマンガで登場して来てから気になっていた絵本。ついに購入。

    子どもたちの寝かしつけ時に読んでみました・・・
    長男は一足先に自分で読んでいたので最初から目を覆いながら聞いており、次男は途中で泣き出してしまいました。

    私もノリに乗って抑揚をつけながら読んだのも効果があったのか・・・?

    でもこう言う世界があると言うのは、子どもにとって決して悪いことではないと思います。恐れるものがある、目に見えない何かが見ている、そう言う意識を子どものときに持てたか持てないかで、その後の人生の言動が変わって来ると言っても過言ではないと思います。

    目に見えないものに対しての否定感が強い今の時代。
    大人も子どももこの絵本で学ぶことが大きいように思えます。

  • 20年以上前の絵本だが、今、話題になっているらしい。【さいの河原】では、「いじめに合っても死んではイケない」と言ってるように感じた。『子どもたちよ、いのちをそまつにするなよ!』この一言に尽きる。

  • 教本にしても怖すぎる。

  • 世の中には生きたくても生きられない方たちがたくさんいる中で、私的には死ぬのがいかに恐ろしいかと言うことよりも、命の尊さを伝えることがより良いことのように思った。だっていつかはみんな死ぬもの。

  • マジで怖い。道徳的だが、怖すぎる。

  • 子ども向けに命の大切さも説いてるのでいいんじゃないですかね。
    絵がグロいと言えばグロい。

    保育園時代の先生が絵本の残酷さは現実とごっちゃになることはない。
    本を通じての文学として子どもに悪く変に理解されることはないと話していて説得力があったので大丈夫じゃないかなと思っている。

  • 地獄の世界を描いた江戸時代の絵図である。
    幼小のころにこの絵を見ると悪いことをしなくなり、自殺予防にもなると新聞の書評にあった。

    世の中に怖いものがないと人間は舞い上がってしまう。それを戒める意味で本書は最適だ。

  • 悪い事したら地獄に堕ちるぞ!・・・そんな脅し文句もなかなか聞かない昨今。

    死について考える本?
    しつけに使える本?
    地獄の資料としての本?

    どうとでも使えるだろうけど、劇薬である事も確かだと思う。
    クラス全体での読み聞かせには不向きでは。

    でも、それこそ昔は(戦争のなかった平安時代とか江戸時代でさえも)こういうことは地獄ではなく、現実にもあったのでは?と思うし(鬼とか閻魔とかはいませんが)、
    死でも、鬼たちでも、罰でも、
    理屈なしに怖い!!!と思える存在があるのは・・・いいと思います。

    私も小学校低学年の時に地獄絵図を見て、怖かった事を覚えていますが、
    トラウマになりそうなものは見せない!などと先回りしてガードされなくてよかったと思います。(昭和の子育て(^_^))

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