老夫婦

  • ブックローン出版
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (25ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892386183

感想・レビュー・書評

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  • この絵本?との出会いはあまりにも印象的でした。図書館でふと手にした1冊の本。踊るようなラインのデッサンで描かれた老人の穏やかな表情、静かであり、時に深い悲しみを浮かべた表情。こんなにも確かに、豊かに絵で表現できるものなんだと見入ってしまいました。

    ガブリエル・バンサンの描く絵は、「アンジュール」のようなデッサンだけのモノトーンの世界と、本書や絵本「くまのアーネストおじさん」のように、淡く彩色したものがあります。

    田舎町の路地裏のアパルトメントで静かに二人だけで暮らす老夫婦の物語。シャンソン歌手、ジャック・ブリュレの歌う「老夫婦」にイメージを沸き立たせながら、描かれた作品。

    椅子に二人腰掛け、遠い昔を思う二人には交わす言葉もありません。時々思い出したように時を打つ銀の置時計は、二人の長かった人生と残された時を数えているかのようです。

    二人で寄り添いながら外の街をゆっくりと進む姿。周囲の人並みは背を向け足早に通り過ぎ、二人の周りだけ時間が静かに過ぎてるかのよう。やがて時は孤独の悲しみを、いや寂しささえも残らない穏やかな無だけを残していきます。

    ジャック・ブリュレの歌う世界も確かめてみたくなりました。

  • シャンソン歌手ジャック・ブレルの「老夫婦 Les Vieux」の歌詞にガブリエル・バンサンが味わい深い絵をつけています。実際にこの歌を聴きながらバンサンの絵と歌詞を眺めると、じわぁーっと入ってきますね。老夫婦の悲哀がとても感情に訴えてきます。フランス人ぽいなぁと素敵に思ったのが、「お金もなく惨めで夢もないが、思いやりがあるばかり」、「香辛料とラベンダー、こざっぱりした匂いとともに昔の言葉が行き来する」という歌詞とバンサンの絵。フランス人の C’est la vie という人生観を表しているかのようです。

    私がこの絵本に合わせて聴いた歌はこちらです。https://youtu.be/znTA1t_2_kA シャンソンの人生の悲哀を訴える力とバンサンのデッサンの力が相乗効果を発揮しているかのようです。

  • 絵で時間を表現できる人がいるとは。
    人生の深みや恐れや緊張を超えて、ただそこにゆっくりと流れる時間がある。
    あー。
    若いうちにできることを思いっきりやろう。

  • 県図書館より。誰にでも平等に死はおとずれることとわかっていても、避けてしまいがちな部分。若者ではなく老夫婦にしたのも人生の終焉を迎えるにあたり、パートナーと自身に向き合うことを教えてくれている。。絵で心の言霊はバンサンにしかできない表現だと思っただからこそ、今を大切に

  • シャンソンの詞に沿って絵を描いた作品。
    この大きさで出版してくれたのが素晴らしい、贅沢なことだと思う。
    一枚一枚、どの絵も丹念に描かれていて、ずっと眺めていたくなる。
    ほろ苦い詞もとてもいい。
    これから、時折見返したくなるだろう。

  • 2016 9/19

  • この本は、是非、ジャック・ブレルのシャンソン『老夫婦』を聴きながら読んでください。YouTubeで「jacques brul les vieux」と検索すれば聴くことができるはずです。

  • 2009/3/3 
    童話喫茶で。

  • 人の生と愛。ブレルの心に乗せて。

  • とりあえず、泣きそうになります。シャンソンの歌詞になぞらえてあるそうです。

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