- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892386671
感想・レビュー・書評
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〝この家を出て行こう。わたし、もうここで暮らしたくない。 遠くへ行こう、ずっと遠くへ。 バッグに入れた紙とペン、針と糸、それに貯金箱...だんだん、家から離れていく。ママはもう、わたしに会うことができない。パパが、わたしを叱ることもない... わたしは、独りぼっち。うちの人は、わたしが自分の部屋で、いつも泣いているのなんて、知らない〟・・・ベルギ-・ブリュッセル生まれの絵本作家ガブリエル・バンサン(1928-2000)が、家出した少女の多感な心模様を繊細に描いた〝わたし〟のモノロ-グ。
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ガブリエル バンサン (著), もり ひさし (翻訳)
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悲しい・・・学校も家も誰にも関心を持たれていないと心を痛めた女の子は・・・。
でもラストでパパが探しにきてくれて良かった・・・ -
ネガティブな自分を決して恥じることはない、と教えてくれる絵本。わたしでよければきくよ。何日かかっても。
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本屋さんで。
少女が家出をします。
心の声を教えてくれます。
決意と、そして揺れ動く心。
心の声を声にできない少女は
手紙を書くことにするのです。 -
どうして大人は自分の話に耳を傾けてくれないのか‥
自分がいなくなってしまえば、気付いてくれるだろうか‥
子ども時代に、一度は経験する家族の中の疎外感。
遠い森に向かってひた走る少女の姿を、遠景で追っていくことで
せつない心情がより伝わってくる。
バンサンならではの的確でラフな線描は
街を、空を、森を心象風景のように映し出す。
ラストシーンがとてもいい。