おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん

著者 :
  • ビーエル出版
3.94
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本棚登録 : 1278
感想 : 116
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892387708

作品紹介・あらすじ

「ねえ、おじいちゃん。おじいちゃんのおじいちゃんはどんなひと?」
5歳の男の子の素朴な質問から、時がどんどんさかのぼる。
おじいちゃんからおじいちゃんへ、そのまたおじいちゃんへ……。
そしてたどり着いたところは、原始時代!「ぼくのおじいちゃんはおさるさんなの?」
大胆な構図とユーモラスな仕掛けで、読むものを引きつけ、笑いを誘う、長谷川義史の初めての絵本です!

感想・レビュー・書評

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  • 幼い頃なら誰しも一度は疑問に思っただろうこと。
    おじいちゃんにもおじいちゃんて、いたの?
    どんなひとだったの?
    素朴なテーマだが、読んでみると奥が深いことに気が付く。
    命が連鎖することや、輪廻転生とか、ここが小さな哲学の始まりかもしれない。

    もっとも、これが絵本作家さんとしては最初の仕事だという長谷川義史さんは、
    あっさりとそれを表現するほどのお方ではない。
    何しろ笑わせる。
    素敵なお話でも、笑って笑って、もうこらえきれないほど笑ってしまうのだ。
    そして、笑いすぎてたまった涙を拭いながら、ああそう言えばと、もう一度思う。
    こういう遊びしたなぁ、あの頃は。

    力強くてユーモアたっぷりの、デフォルメがきいた絵。
    これがまた良い味わいを出している。
    おじいちゃんの、おじいちゃんの、そのまたおじいちゃんの・・と時代を
    遡るにつれて、背景もどんどん変化していく。
    その細かな描写を眺めているのも楽しい。
    「ひいひいひいひいひい・・」の凄まじい連射は、全部読まないといけないのかな(笑)
    でもこの繰り返しこそが歴史だものね。

    表紙の裏側と裏表紙の絵も、ぜひお見逃しなく。
    描かれた小道具のひとつずつを、じっくり見ていると色々な気持ちがこみ上げる。
    最後は希望のある未来を暗示させる、なんだか素敵な一冊。

    「ひいひいひいひいひい・・・」を真面目に読んだら10分はかかりそう。
    幼児から大人まで。

  • 「ひぃ」がどんどん長くなっていっていつのまにか、1ページうまっていたので思わず笑ってしまいました。

  • おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの。。。。いつまで続くんだってくらい続くのが面白い。そして、祖先のことなど、子どもたちは、楽しく知っていきます。

  • がんばって声出して読みましたが、ページを埋め尽くすようになってからはギブアップ(笑)
    どんどん変わる風貌とひいひいに小一息子大笑い。祖先のことや、歴史など、学ぶきっかけになりそう。

  • 長谷川義史さんの絵本です。5才のぼくが面白おかしく自分のルーツを辿っていきます。

  • ひいひいひいひいひい
    面白かった

  • 5歳10ヶ月、3歳9ヶ月。タイトルからは想像がつかないほど面白い。読み終わった後に子供がもう一度自分で読んでいたくらい面白い。

  • いのちの話をするときに、自らの「いのち」だけを考えるといつか苦しくなるのです。

    いのちの大切さを知るために、「いのち」のつながりを知ることが大切なのです。

    いのちは自分だけのモノだけでなく、みんなのものであるとわかると

    いのちは粗末にするなど、できなくなると思うのです。



    などと堅苦しく感じさせないのが、とてもよく

    This is 絵本!

    ジンワリ伝わるこの感じ・・・。

    そして大爆笑!!大爆笑しながら心の奥に刻まれるのです。

    「ぼくはどこからやってきたのだろう?」

    読めるもんなら読んでみろ!

    読めるもんなら読んでみよう!

    知らぬ間に意地になっている自分、となりでウトウトしている子どもたち・・・

    長谷川さんにハズレなし。

    今回もやられてしまいました。。。

  • 図書館本。ひぃひぃひぃひぃ‥‥読み聞かせするのが大変でしたが、息子たちは大盛り上がりでした。

  • 子供達が爆笑。長谷川さんの絵、やっぱりすき。

  • 1年生に読み聞かせ。

    「ひぃひぃひぃ」が増えていくくだりがおもしろかったようで、大ウケ。

    ただ、ご先祖さまを遡るとお侍さんにたどり着くのは歴史的にはなんとなーく受け入れられたようですが、人類の祖先というのか進化論的な類人猿までは意味がわかってなかったようです。
    「えっ、さる?」という呟きが聞こえました。

    低学年は言葉の響きを楽しむようです。
    話の流れは中学年以上が楽しめるかと思いました。

  • ひいひいひいひい読むのに忙しいのですが、絵がとっても良くてじっくり眺めたい、そんな楽しくて忙しい絵本。
    いろんな時代の小道具、人の暮らし、服装、見ていて楽しい。そして、そうだよね、いつの時代にも、自分のご先祖さまがいたんだ。そして命をつないで、今自分がここにいるんだなぁ!と思うと・・感動!!!

    5歳~大人まで

  • 自分のおとうさん
    おじいちゃん
    ひぃじいちゃん
    ひぃひぃじいちゃん
    ひぃひぃひぃひぃひぃじいちゃんはどんな人?
    ご先祖様をどんどん遡っていくお話です
    ひぃひぃひぃひぃ,,,を全部言うともっとかかりそう
    あまりに多くて割愛しました,,,
    最後はおさるさんまでいきます
    読み聞かせ時間は5分位です

  • 5y7m
    図書館で借りた本。ひいの数をかけ算して数えました。とても盛り上がりましたが、購入するほどではないかな。

  • おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん、、、と辿っていきながら、移り変わっていく時代風景が細かく丁寧に描き込まれています。
    文字の少なさに対して絵の情報量が多く、じっくり眺めながら楽しみたいので、読み聞かせには向かなそう。しかも読み聞かせたら、最後の方でとんでもない目にあいます(笑)
    面白くて笑えるのに、こんなにいくつもの時代を超えて命がつながっていたんだ、と改めて驚く。
    と、いうことは僕もいつかは誰かのおじいちゃんとして命をつないでいくんだと気付くラストが最高です!

  • ただの(?)笑える本かと思いきや、深い。購入候補。

    いや、親子でゲラゲラ笑えるだけで絵本って本当にプライスレス…

  • 家系図?みたいなもの、命の繋がりみたいなものを、面白おかしく考えられる本。読み聞かせしたいと思ったけど、ちょっと難しそう。

  • 考えた事があるようでそこまで辿りつかなかったなぁと笑ってしまう。単純に面白い。息子と一緒によく読んだ。

  • 子供はケラケラ笑って楽しそう。4歳。脈々と受け継がれてく、命の繋がり。少しでも伝わってるか…?は、わからないけど気に入ったもよう。

  • 〇〇時代にも親族は生きていたのだ、と改めて感じる。原子時代のお猿さんも親類なのだと思うと、人間も動物なんだな、とも。ねこと一緒にずっとついてきてくれてるカタツムリにも意味がありそうで…長谷川さんってすごい!

  • これは最高のお話。よくぞ書いていただきました。

  • むかしのひとのことがわかって、おべんきょうになっておもしろかった。

  • 研修という名の絵本紹介で長谷川さんが読んでくれました。
    内容はシンプルだが頭にも心にも残る良い作品!

  • 読み聞かせが大変…。

  • 楽しい絵本

  • 長谷川さん、やっぱり素敵。「ひいおじいさん」という言葉がもうゲシュタルト崩壊。「ひい」をだーっと息が続く限り読んでると娘が「キャー」と叫んで喜んでました。(9ヶ月)

  • さいごから9ページ、1万すぎたひいおじいちゃんの2万いったそのひいおじいちゃんが1ばんさいごのひいおじいちゃんで、それが、おさるさんのひいおじいちゃんだったので、びっくりしました。

  • 話が来てから3年がかりで出版に至ったという長谷川さんのデビュー作。私が知ったのはその鬼編集者の講義でだった。なのでボツのラフやダミーも拝見させてもらった。これで「やり直そう」と言ったのかと知ると涙が出て来そうになったよ。
    というわけで、お話は面白いのに私は泣けてくる絵本として本棚にある。子どもの飽くなき探究心が時代を遡っていく壮大なファンタジーという表現は違うかもしれないけど…ひいひいひいひい…の数だけ笑えて
    泣ける一冊なんだ。きっと読み聞かせも大変だからこそ面白さが増すと思うよ。

  • 終わりなく続く、おもしろさがいいです!
    絶対子どもは喜びます!

  • ☆小さい子にも、自分のルーツを探るきっかけになる絵本。

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著者プロフィール

1961年、大阪府生まれ。『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版) で絵本デビュー。ユーモアあふれる作品を多数発表。2003年『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞、2005年『いろはにほへと』(BL出版)で日本絵本賞を受賞。2008年『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞。2019年『あめだま』(ブロンズ新社)で日本絵本賞翻訳絵本賞、読者賞受賞。2020年『マンマルさん』(クレヨンハウス)で産経児童出版文化賞翻訳作品賞、など多数受賞。

「2021年 『グーチョキパーのうた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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