たまご

  • ビーエル出版
4.02
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本棚登録 : 261
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892389566

作品紹介・あらすじ

この1冊には子ども大人といった区分けを超えて、一人の人間に対しての強いメッセージが篭められている。何故巨卵が産み落とされたのか。何故巨鳥自らが人と戦わずして、仲間と共に無数の巨卵を産みつけ、去っていったものか。おしまいの見開きの左頁に描かれた巨鳥の眼の怖さの向うに、あなたが何を読みとるか、光なのか闇なのか…。そこに、産み落とされ増えつづける人間の象徴を見ようと、つくり出され増えつづける"核"の象徴を見ようと、如何なる"寓話"を読みとられようと-それは読者の判断というか、読みに委ねられている…。

感想・レビュー・書評

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  • 荒野で巨大な卵を発見した人々は、見に行き、調べに行き、住み着き…、始まりから終わりまでの全てが不可思議な絵本です。
    モノトーンの水墨画のように描かれるその世界は、読者に何を訴えかけているのでしょうか。
    起承転結を読者の想像に任せているため、答えは無いのにあれこれと深く考えてしまう一冊です。
    私は自然と人間の関わりを表現しているように感じましたが、皆さんは如何でしょうか。

  • 〝荒漠たる大平原に突如出現した巨大な卵。 恐る恐る近づく群衆...。巨大な鷲が舞い降りる...。巨卵の殻を割って雛が誕生するも、あえなく憤死...。巨鳥が仲間と共に、無数の卵を産み落とす...遠巻きに見つめる人間たちを、鋭い眼差しで睨みつける巨鳥の威圧的存在感!〟・・・ 何が? 何故に?・・・ <ガブルエル・バンサン>が問いかけた、 読者の読みに委ねられた、大いなるメッセ-ジの大人絵本。

  •  文字の無い絵本。
     忽然と現れた巨大な卵。人々が見物に訪れ、卵に登頂する者まで現れる。そこへ飛来した巨大な親鳥が人々を追い払う。やがて孵化の時が訪れるが……。


     図書館本。
     木炭による力強くしなやかなデッサンが見どころ。
     ストーリーの終盤はよくわからず。巻末の今江祥智の解説によると、核の象徴という解釈もあるようだ。
     よくわからなくても、何度も見てしまう絵本。

  • あまりにも分からない、でも胸に突き刺さる何か、がある作品。

  • ふらりと寄った本屋さんで買ってしまう

    くらいの迫力。


    自然の中で
    人間は
    どれほど身勝手か

  • 子どもには少し難しいかも
    逆に大人はちょっとドキッとするような、何か心に引っ掛かるような・・何とも言えない考えさせられるような感覚

  • 別冊太陽『こわい絵本』選書  

    「この1冊には子ども大人といった区分けを超えて、一人の人間に対しての強いメッセージが篭められている。何故巨卵が産み落とされたのか。何故巨鳥自らが人と戦わずして、仲間と共に無数の巨卵を産みつけ、去っていったものか。おしまいの見開きの左頁に描かれた巨鳥の眼の怖さの向うに、あなたが何を読みとるか、光なのか闇なのか…。そこに、産み落とされ増えつづける人間の象徴を見ようと、つくり出され増えつづける"核"の象徴を見ようと、如何なる"寓話"を読みとられようと-それは読者の判断というか、読みに委ねられている…。]

  • モノクロの美しい絵のみの本。物語はそれぞれ見た人によって異なると思うけれど、私は人間の傲慢さの物語だと思う。

  • たしかに寓意と解することはできようが、
    刺さるように生まれた感情をそのまま抱き続けていたい。

  • たまごから産まれた雛は撃ち殺され、それでも鳥はたまごを産み続ける。なんか考えさせらる。

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