リアリティのダンス

  • 文遊社
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本棚登録 : 139
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892570766

作品紹介・あらすじ

詩人、小説家、漫画原作者、演劇人、マイム役者、人形遣い、画家、タロット研究者、そして、サイコテラピスト。カルトムービーの鬼才は、マルチアーティストだった。いじめ、虐待を受けた少年期、詩へのめざめ、瑞々しくも激しい恋と友情、数々の芸術実験、オカルト的精神修行、そしてサイコテラピーの道へ。ホドロフスキーは、今もイマジネーションの限界を押し広げようと絶えざる努力をしている。踊り出す現実世界と立ちあがる幻想世界、想像力で自分の世界をつくってきた『エル・トポ』監督自伝。

感想・レビュー・書評

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  • 彼の映画はいわずもがな、ホドロフスキー自身を映像でみると、溢れ出るエネルギーに驚きます。
    こんな人が存在しているなんて、こんなに"生きている"人がいるなんて。
    そもそもどうしてそんなに生き生きしているのか、
    その理由は、この本を読むと腑に落ちます。
    強刺激。

  • 映画最高でした。「未来の君はもうすでに今の君自身なのだ。苦しみに感謝しなさい。そのおかげでいつか私自身になれる。生きろ」

  • 映画の備忘録にお邪魔しますよー。

    完全人間賛歌。凄かった。

    アレハンドロ本人をモデルとした少年と、異様にマッチョを大事にする父、なぜか必ずオペラふうに歌うことでしゃべる母(巨乳!裸!)、が軸。
    だんだんと父が「エル・トポ」のように見えてくる。
    つまり単なるDV親父ではなく、どこかしら行者のようにも見え始めるのだ。

    映画にすることで過去の父母を、そして自分自身を再生させる。いわば父を「許す」。「自分の中の父親を許す」。
    しかもキャストとして自身が少年アレハンドロの背後に付き添ったり、息子3人を配したり(「エル・トポ」の少年、「サンタ・サングレ」の少年!)。面白い布陣だ。

    ともかく大変優しい。

  • 三大ガンマン映画の1本「エル・トポ」を撮った、アレハンドロ・ホドロフスキーの自伝。映画の原作でもあるそうです。
    因みに他の2本は「レモネード・ジョー 或いは、ホース・オペラ」と「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」

    文遊社のPR
    「カルトの鬼才が綴る魂の自伝。
    『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』『サンタ・サングレ』の監督アレハンドロ・ホドロフスキーによる自伝、待望の邦訳が登場。
    いじめ、虐待を受けた少年期、詩へのめざめ、 瑞々しくも激しい恋と友情、数々の芸術実験、オカルト的精神修行、そしてサイコテラピーの道へ。イマジネーションの力によって、ホドロフスキーは、みずからの限界を突破しつづけている……。
    本書は、日本での公開が待たれるホドロフスキーの映画最新作『リアリティのダンス』の原作でもある。」

    • coffee3さん
      ホドロフスキー観てみようかな~と思って。。。よくよく興味が有るもののレビューを見るとそこに猫丸さんがいますw いつも参考になります!
      ホドロフスキー観てみようかな~と思って。。。よくよく興味が有るもののレビューを見るとそこに猫丸さんがいますw いつも参考になります!
      2014/07/25
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ホドロフスキー観てみようかな~と」
      思うに至ったのは何故?(そちらに興味が)
      因みに、この本は夏期休暇中に読む予定です。。。
      「ホドロフスキー観てみようかな~と」
      思うに至ったのは何故?(そちらに興味が)
      因みに、この本は夏期休暇中に読む予定です。。。
      2014/08/11
  • 私自身を変えるためには知性か想像性か。
    私は後者を選んだ。

    想像することで人生と向き合える。
    もし私が山だったら、川だったら、神だったら。
    そんな風に視点を動かしてあらゆるものからの教えを知り、学ぶことで人生というもののあり方が見て取れるのだと。

    ここは広すぎる宇宙の小さすぎる銀河の果ての地球、、
    そんな中のひと世代の移り変わりの中のただ一つの命、、
    ものの大きさで価値は測れない。
    本当に大切なものを大切にして、どこまでも本物を探しに行く物語。

  • 文学

  • ホドロフスキーの自伝的小説

    高校生の頃バウスシアターでエルトポを観て衝撃を受けてから、ホドロフスキー映画に注目しています。

    前半はとても面白かった。
    後半はあまり記憶にないのです。
    ごめんなさい。

    リアリティのダンス、映画はとても良かったです。
    エグい映像表現とは裏腹に深い人類愛のようなものが溢れている。

  • すばらしい本だが、自伝としては初期の詩的行為を試みるまでのところが秀逸で、後半のサイコマジックの執拗な記述はそれを読みたくて読んでいる人以外には、いささか食傷させるものがあるのではないか。

    まあおそらく、治癒ー芸術ー詩化というものが、ホドロフスキーの中でわかち難いものであるということだと思う。

    ちなみに映画も素晴らしかった。

  • 時々いい言葉があるけれど、取り扱いが具合が悪くなるぐらい下品なところがある。読む人を選ぶ作品。

  • 【選書者コメント】「映画は詩である」そうなの?

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著者プロフィール

1929年、チリでロシア系ユダヤ人の子として生まれる。映画監督、映画プロデューサー、芸術家、劇作家、俳優、詩人、作家、音楽家、漫画作家、タロット研究家、サイコセラピスト。『エル・トポ』(1970)、『ホーリー・マウンテン』(1973)など前衛的作風の映画がカウンターカルチャーを代表する人々に絶賛され、カルトムービーの鬼才として名を馳せる。2013年には〈実現しなかった映画〉として知られる『DUNE』を題材とするドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』が話題を集めた。タロット研究家、サイコセラピストとしての活動も長年おこなっており、フィリップ・カモワンとともに製作した〈カモワン・タロット〉によるリーディングセラピーで知られるほか、芸術によって魂を解放する独自のセラピー〈サイコマジック〉の取り組みをライフワークとしている。現在はパリを拠点に活動しており、自伝『リアリティのダンス』を原作とする映画2作『リアリティのダンス』(2013)『エンドレス・ポエトリー』(2016)に続く3作目、『エッセンシャル・ジャーニー』を2021年現在製作準備中である。

「2021年 『サイコマジック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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