宣伝的人間の研究 ゲッベルス (絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ1)

著者 :
制作 : 片山杜秀 
  • 文遊社
3.75
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本棚登録 : 92
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892571213

作品紹介・あらすじ

ナチスとは何か-宣伝から探る、その本質。宣伝相ゲッベルス-『勝利の日記』から、フルトヴェングラーの政治利用まで、厖大な資料から読み解く、「宣伝的人間」の真実。

感想・レビュー・書評

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  • この著者の、偉そうな文体が、常に鼻に付く。
    何千、何万に近く本を読んだが、日本人は何故こうも、自分の小さな頭の中で小さくまとまるのだろうか。
    この著者はその日本人の典型。
    こういって類いの日本人の著作は見れないなと改めて思った。
    ゲッベルスを研究しているので、文体に傲慢さにイラつきながらも全て読んだが、心に届いてこない。
    ゲッペルスの言葉や、他の本の引用した文章に関しては、メモを取って写し取った。それには価値があると思った。
    しかし、この人のあーだこーだの考えは読まないほうが賢明だろう。

  • 戦争
    歴史

  • ゲッペルスは失業者の腕っぷしの強い連中を党員にして、街頭で肉弾宣伝を実践させて。ひ弱なインテリやブルジョワに恐怖を与え、街頭を牛耳っているドイツ共産党に焼きを入れた。
    街頭氏はおをした。暴力を持ってしか街頭を支配することができないとゲッペルスは考えていた。

  • 私が持っている元本の番町書房版(1978~79年刊行)全4巻とどこが違うのでしょうか。

    この巻に関しては、片山杜秀による書き下ろし解説「宣伝が絶対である」が入っていることと、全体的にはブックデザインが加藤賢策(laboratories)によるロシア・フォルマリズムっぽいデザインに変わっているだけの感じです。

    ということは、初めての読者ならともかく、新たに購入する必要はまったくないということだと思います。

    ハーケンクロイツをあしらったダサい野暮ったいデザインこそが批評的で素晴らしかったのに、こんなに洗練されて格好よくなったりして草森紳一が生きていたら絶対の反対をしていると思います。

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著者プロフィール

一九三八年北海道生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。七三年『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。二〇〇八年三月、大量の蔵書を遺し逝去。著書に『ナンセンスの練習』、『円の冒険』『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ(全四巻)』『荷風の永代橋』『「明日の王」詩と評論』(共著)など多数。

「2018年 『本が崩れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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