でんでんむしのかなしみ (国語が楽しくなる新美南吉絵童話集)

著者 :
  • 星の環会
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892945489

作品紹介・あらすじ

新美南吉の名作「でんでんむしのかなしみ」をダイナミックに描いた絵本。美智子皇后さまの心に「何度となく、思いがけない時に記憶によみがえってきた」作品。生きていくのは楽ではない、それでも皆それぞれに悲しみを抱えて生きているのだと教えてくれる童話。
イラストは、洋画家の巨匠 野見山暁治。でんでんむしの深い悲しみを、がダイナミックに描いた渾身の1冊! これこそアートなのだ! と訴えかけてくる作品。巻末には南吉の短編「里山の春、山の春」「木の祭り」「赤いろうそく」のテキストと、南吉の代表作を紹介し、他の作品への興味を誘います。

感想・レビュー・書評

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  • 国語が楽しくなる、?
    結構大人向けの絵本な気がした。
    絵も怖い。。
    大きくなってわかっていくことがふわっと描かれてる気がした。

  • 9歳息子と読了。

    こども向けの童話だし、もっと軽く明るい内容だと思いきや、1ページ目から既に怖かった。

    お話の内容も、絵も、かなしいというより怖い、暗い、不安、狂気、などの印象だった。

    本当にこれはこども向けなのか?
    あまりにも内容がネガすぎる。。。
    その後お話が展開していき、希望の光が見え始めるのかなと思いきや、その後もネガが伝播し、拡散されていく一方ですごい不安に駆られた。

    結局のところ、でんでんむしが、「かなしみは だれでも もっているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」と気付いて終わる、という斬新でいままで読んだことがないパターンの結末でした。

    かなしみをこらえる。。。深い。
    ときにはこらえるしかない状況もあるし、こらえることも大切。
    だけどなかなか子供にしてはヘビーな内容だな。

    普段平和な本ばっかり読んでる私にとっては久々ガツンときた本だった。

  • ストレートな分、ずんとくる。

  • 新美南吉
    発想がすごいですねえ
    どの童話もですが
    絵がダイナミックで圧倒されます
    人間も悲しみを背負ってこらえて生きていくのですね
    ≪ かなしみを なげいてばかり  もうやめた ≫

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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