出動!災害救助犬トマト: 新潟の人々とペットを救った名犬物語

著者 :
  • ハート出版
3.60
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 12
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (139ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892955358

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  Z会3年生で紹介された本。
     トマトは災害救助犬として当時出動件数日本一のエース犬である。かわいらしい名前とはうらはらに、なかなか骨太な内容の本だ。
     「トマト」は、警察犬になるには大きな音が苦手という致命的な問題があった。そこで、災害救助犬として生きて行くことになる。この本はそこでの活躍ぶりなどを紹介するノンフィクションだ。
     「災害救助犬十日町」の隊長であり「トマト」の飼い主でもある西方氏から聞いた話を元に著者が本としてまとめたようである。そうであるから、犬のことだけではなく、西方氏が直面した厳しい現実なども書かれてあり、苦悩の様子なども紹介されている。
     調べるてみると、災害救助犬は今でもNPO法人による活動が中心の様子。本の中でも紹介されていたが、運営が民間であったりボランティア中心であったりして、公的機関とは違う苦労があるようだ。
     そういう意味では、犬のことだけではなく、人として、社会として犬とどういうパートナーの関係であるべきなのだろうか、みたいなことも考えさせられるような本だった。
     ちなみに小三の子供は一気に読んだ。難易度的にはさほど難しくなかったのか、さらりと読んだ。いつもの通り特に感想はないが、最後に2代目はまだ元気なのかな?と、ひとことあった。

  • 災害救助犬の育成と災害救助活動のすべてを、ほぼボランティアで行っているということに驚きました。
    これだけの活動をするのに、一人年間40万円以上負担しているという実態に、こういうものにこそ、国からの補助等がないのだろうかと思ってしまいました。
    西方さん達とトマトたち救助犬の活動には、頭が下がる思いです。
    特に、新潟中越沖地震によるトマトとの悲しい別れには、涙が止まりませんでした。
    あのときの精一杯の行動とはいえ、西方さんの悲しみ、くやしさ、後悔がヒシヒシと伝わってくるようでした。
    今は、トマト2世がトマト1世の分まで活躍していることでしょう。
    しかし、犬は、ここまで人間と通じ合えるものなのかと、本当に不思議な動物ですね。

  • 4-89295-535-3 139p 2006.5.8 1刷
    ◯災害救助犬は民家のボランティア
    費用は自費という現状、プロの救助者との連携や救助方法にも課題が横たわる現状を
    災害救助犬を通して見る内容でわかりやすいくしてある。

  • [Z会3年推薦]

    新潟県十日町市の「災害救助犬十日町」チームに実際にいたエース犬の一生。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

秋田県出身。オーストラリアのキャンベラに30年住んだ後、秋田市に仕事の拠点を移す。『クニマスは生きていた!』は第64回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。ほか『生きるんだ!ラッキー』など著書多数。

「2019年 『自由への道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池田まき子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×