四巨頭会談―男好きの男と女好きの女と女だった男と男だった女

  • ブックマン社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893087447

感想・レビュー・書評

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  • 下手にセクシャルマイノリティーの知人が多いだけに、この本のヘタレぶりはとっても衝撃的。こういう目からウロコは初めてかも。なんか人を見る目がいい意味で、大らかになり、いい意味で厳しくなった。それぞれのネタも具体的で、初めて性教育を受けた以上の衝撃。濃かった。

  • 【展示用コメント】
     "カテゴライズだのラベルだの、よく知りもせずに他人は私たちに色々ぺたぺたつけたがるけれど、結局自分は自分なのですよ。
    "

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2001723519&key=B154528639001661&start=1&srmode=0&srmode=0#

  • LGBTQの本棚から 
    第10回 ”もっと” セクマイを知りたい!

    今回ご紹介するのは
    「四巨頭会談」……。
    ゲイ・レズビアン・FtM(女→男)・MtF(男→女)の4人の漫画家がそれぞれの視点でセクシュアルマイノリティのあれこれを語る本です。

    対談だけでなく漫画も多いので、文章を読むのが苦手な人にもおすすめです。

    さてこの「四巨頭会談」ですが、今までこのコラムで紹介してきたような「LGBTQは悩み苦しんで生きてきた…」といった感じは全く無く、始終明るい雰囲気です。
    自分のセクシュアリティやあり方に悩んできた人も多いはずですが、それほど悩まず生きてきた……というひともいるんですよね~。

    「自分もセクマイっぽいけど、全然悩んだことないなあ」
    「自分の感性がおかしいのかな?」
    と、逆に悩みそうになっている人はぜひ読んでください。

    僕は悩みに悩んで生きてきたタイプなので、四巨頭会談を読んでいてなんだか勇気をもらいました。
    なんとなく未来が明るくなった気がします(笑)。
    いままで重く受け止めていたことも、そんなに重要じゃないのかもしれないと考えなおせました。
    同じ事ばかり考えていると、どうしても凝り固まってきてしまうのでそんなときに読みたい1冊です。

    内容は
    「ゲイの世界・レズビアンの世界」
    「ゲイからみたレズビアン、レズビアンからみたゲイ」
    「FtM,MtFの治療や手術についてのレポ」
    などなど…。
    セクマイでもほかのタイプの人々のことって以外と知らないので驚きや発見があると思います。
    Tの人の手術事情なんて、調べたことがないとわからないですしね!
    比較的、当事者が気になることがたくさん載っているかなと思います。
    当事者でない人が読んでも面白いとは思いますが!

    ただ、学校に置くかどうかについては悩みどころですかね。
    高校ならおいてもOKかと思います。
    小・中学校は…うーん。

    年齢指定のある本ではないので置くこと自体に問題はないですが、ちょっとディープな部分もあるので判断は司書さんにお任せします。

    セクシュアルマイノリティを知る初めての本としてはちょっと難易度が高い気がするので
    「もっと知る!」
    の段階で読むのをオススメしたいです。

    2017年6月19日

  • 2016.3.15

  • あっ 性別とかどうでもいいわ(読後感)

    世の中性別に固定観念持ちすぎじゃない…?
    という自分の感覚はあれどマイノリティの
    突っ込んだ話そう言えばあんまり知らないなーと
    思ってたところにすごい密度ぶっこまれた。

    自分がどっちか好きなのはどっちか、
    そもそも男か女かに限らないところ
    区分けして名前付けようとすることから
    無理があるんじゃないかと思えてくる。
    私も自分のこと男とも女とも思ってない気がする。

    皆さんの対談とエッセイ漫画が入ってて
    盛りだくさん感…ていうか濃い…
    下ネタと手術話苦手なんでハードだった…

    単なる少数派として普通に暮らすのも
    そうさせてくれないことと闘うのも考え方次第だけど
    四巨頭のスタンスのニュートラルっぽさいいな。

  • おもしろかったよー。生々しいし(笑)
    なんか、性別とか戸籍とかどうでもよくなる。
    でも、こんなふうになかなかならないのが、マイノリティのつらいところなんだけどな。

    マイノリティもいろいろ、マイノリティ間の差別もあったりするし、
    みんな仲よくとはなかなかならんのが現実。

    いやまあ、とてもおもしろかったのでよいです。

  • ゲイ、レズ、FTM、MTFの雑談を聞いてる感覚。
    個々の体験に基づいた主観が多いので鵜呑みにすると誤解がありそう。

  • この本の通り、セクマイは身近で、何てことない人達なのです。
    セクマイだと言うだけで構えてしまう人、現状が分からない人、当事者が側にいてもなかなか聞けない人、そういう人達のためにも丁寧に分かりやすく書いてある本だと思います。

  • ”男同士なら永遠に繋がれる”に対し『レゴみたい』という一言にフイタ。
    とにかく明るくて面白い会談本。
    別にエロくないんだけれど、読んでいたら鼻血でた。w

  • タイトルの通り、セクシャリティのこんがらがる座談会&それぞれのマンガが収録されている本。
    著者の誰かを知っていれば満足できる内容かと思う。
    正直、飛び抜けて「面白い!」ってものではないんだけれど、こういうどうということのない本が積み重なって世情は流動していくのだろうなぁと思った。

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著者プロフィール

北海道出身、茨城県育ち。文章やイラストの仕事のほうが多い漫画家。他称好角家。雑誌やネット媒体でコラムなどの連載多数。2006年、イラストエッセイ『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『ドリカム層とモテない系』(ブックマン社)、『逃北〜つかれた時は北へ逃げます』(文春文庫)、『「能町みね子のときめきデートスポット」略して能スポ』(講談社文庫)、『雑誌の人格 2冊目』(文化出版局)、『うっかり鉄道』(幻冬者文庫)など。『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能スポ』(講談社文庫)がサッカー本大賞2017の大賞を受賞。ラジオやテレビなどでも活躍している。

「2018年 『中野の森BAND』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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