- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893087522
作品紹介・あらすじ
稀代の無頼派作家が最後に同衾したのはラブラドール・レトリバー、十一歳。男と犬の黄昏ゆく時間は、おかしく、せつなく過ぎた。-団鬼六絶筆。
感想・レビュー・書評
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飼い主と犬が愛し合っているのが伝わって、読むとほっこりとした気持ちになります。寂しいときや心が荒んだときに読み返します。
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あの団鬼六が書いたのだと思うと不思議に顔がにんまりしてしまう。彼がいかにラブラドールレトリバーのアリスを愛していたのかと思うと切なくも悲しくなってしまう。ペットと主人には必ず別れがつきものだ。どちらが先に行こうとそこには悲しみしかない。ただその悲しみが慈に溢れていれば、どのような人生でもどのような犬生でも、そこに後悔などない。
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団鬼六が最後を共にしたラブラドールのアリス。
著者とアリスの黄昏そ描く。写真満載。
サピエ図書館でダウンロードできる。 -
資料ID:21103533
請求記号: -
鬼才・団鬼六の絶筆が意外にも
愛犬の本という話題性から
手に取りました。
ラブラドール・レトリバーのアリスちゃん
ご主人は 自分の食べる物は何でもご相伴させ
アリスちゃんの誕生日には不二家のイチゴケーキまで
食べさせる。
お散歩のときの外での排泄処理を自分ではできず
奥様を呼び出してさせるという
飼い主失格の言動だが
お互いの相思相愛具合が非常によく伝わってきて
心温まる本でした。 -
恥ずかしながら氏の小説は未読ですが、自叙伝を以前読んで興味があり、しかも愛犬についての話ということで手に取りました。幼い頃の飼い犬ジョンの思い出、晩年の愛人犬アリスとの日々。
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あの団鬼六の絶筆が、愛犬物語だとは意外だったけど、案外そうしたものかもしれない。ぼくも団先生と同じく、シェパード以外は犬でないと(今も)思っているけれど、この本は、妙に感動した。ぼくも老人となったとき、そばにいてくれる犬がいれば、と痛烈に思う。