- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893088710
感想・レビュー・書評
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【メディアは捨てたものではない】
障がいを持つ息子さんの父親であり、新聞とTVで活躍されている著者。
「障がいがあっても、そのままでいい」という大きな愛をお持ちの方である。
そして障がいの生きづらさと、どうあると良いかを仕事として伝えられている。
ネットで情報は得られると言う人が多いが、時間とお金をかけて人として大切なことを伝えることができるTVや新聞がまだまだ捨てたものではないと思わされる一冊!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50239787 -
障害児の親がどう考えているか、そして実際に起こってしまってる事件など実態がわかりました。もう一度読み直したい本です。
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著者の神戸金史さんは、自閉症の息子を持つRKB記者。
自閉症の子を持つ母親の無理心中事件をテーマにした章は、母親や遺族の凄まじい苦悩が描かれていて、胸が苦しくなる。 -
著者のこと、かねやんのこと、ご家族のこと…
個人的に知ってはいながら、知らなかったことをたくさん教わった一冊です。
自分自身が改めて、障害を持つこと、障害を理解すること、理解してもらうことと考えさせられた本でした。
自分が勧めた皆さんからもとても高い評価をいただいています。
息の長い本になってほしいと思っています。
よろしければ皆さんもお読みください。 -
129ページからの母として、が一番心に刺さって涙が出た。
内なる優生思想ということばにも。
そして最後の
生まれきた意味があるのか、社会に役立つ人間なのか
確かに、何を思い上がっていたのだろう。
人は誰も大層な意義など持たずに存在し、でも確かにささやかなりとも誰かを幸せにする瞬間があって、それは大抵生まれた瞬間に完了していて、
とにかく生きることを一生懸命全うしなければ、と思った。 -
思索
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筆者の詩については、わかるわかる、と思った程度だけど、自閉症の子を持つ母親が心中して残された家族を筆者が取材するところは、さすがに重い。
で、筆者の奥さんによる次の文章。
”誰しも多かれ少なかれ願望は持ってると思います。勉強やスポーツはできないよりできた方がいい、学歴や収入も高い方がいい、病気や障害もない方がいいに決まっていると。これらは「内なる優生思想」として私の中にも潜んでいます。幸福の尺度として。”(「母として」) ー 130ページ
優生思想が「幸福の尺度」として存在するというのが的確すぎる。 -
障がいを持つ人たちが、穏やかに過ごしていけるような社会が早く来ればいいと思う。
読んだあと、親として、心があらわれたような気持ちと、身につまされるような気持ちとが残り、うまく表現できない。
でも、この本が、多くの人に読まれることを願ってやまない、そんな気持ちだ。