痛くない死に方

著者 :
  • ブックマン社
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本棚登録 : 143
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893088734

感想・レビュー・書評

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  • 治らないと病気とわかったり、あるいは老衰してしまったら、生かすだけのための延命措置はしてほしくありません。いわゆる「尊厳死」を選びたい意思です。しかし、言っていても書面で宣言しておりません。
    そんなあいまいな気持でいると現在の医療制度では「尊厳死」は実行できず、超現代の医学的な「延命措置」で痛み苦しまないと死ねないというのが本書の趣旨です。

    過剰な「延命措置」や「点滴」はおぼれて死ぬようなのだと著者は言っています。
    「痛くない死に方」は「平穏死」枯れて死ぬのが一番いいらしいです。

    「老病死」の「苦」を現実として受け止めているわたし、でもだからと言ってすぐは死にたくありません。だから「尊厳死を希望する文書(リビングウイル)」を書いてても、どこまでも助けてほしいと思う気持ちもあります。矛盾していますねえ。

    姑の例があります。
    代々医者であった家に生まれたのでいろいろ知識がありましたので「日本尊厳死協会」に入り毎年会費を納めていたのをわたしたちは知っておりました。

    96歳で大腿骨骨折「寝たきりになります」と医者に言われ、本人も「もう死にたい」と言いました。
    寝たきりになればこの本にあるように結局延命措置を受けるようになるのでしょうね。
    そんな時はどうするのか?

    ちょうどまさにその時夫が眼のガンで入院、わたしは付き添っており忙しく、(本当は事情があって姑の主たる後見人だったけど)その場に居なかったのですが、義姉、義兄が話し合って、結局手術を受けました。

    96歳でリハビリ・克服(そこが姑のすごいところ)車椅子を使いながら105歳で亡くなりましたが、わたしがその相談の場にいても、それが「尊厳死の宣言」に相当するのかわかりませんでしたと思います。

    この本には遠くの親戚やその場にいない身内の「尊厳死」妨害もあるやに書いてあります。
    結局日頃から言っていても書いておいても、本人と身内とのコミュニケーションがうまくいっていないと、いい結果は出ないのですね。

  • 家族や両親が健康なうちに読んでおいて良かったと思う。

    日本の延命を優先させてしまう事情、人間らしくない最期を迎えること。
    本当に本人の意思に従っていない医療。
    家族が理解していても、知識がないために慌ててしまい、結局最期は管だらけで自分でご飯も食べられず寝たきりで延命させられ死んでしまう…
    こんなのすごく恐ろしいと思う。

    緩和医療で自宅で痛みを取りながら、自分でご飯を食べ笑顔で過ごし、最期は自然に枯れるように死ぬ。
    それを望んでいたのに、救急車を呼ばれ、延命させた結果、人工呼吸器や胃ろうを造られることも。
    在宅看取りと決めているのであれば、まずは在宅主治医に連絡しなければならない。
    いったん延命治療すると誰も中止できないことがものすごい怖いことだと思った。
    そこで、本人の意思は無視され不本意な最期を決定づけられてしまう。

    こんなことのないように、リビングウイルを書かなければならない。

    医師法20条を誤解している医療者が多いとか…自然死なのに警察呼ぶなんて、普通におかしいと思うけど…

    初めて緩和医療、平穏死についての本を読んだけど、知らなかったことが多く、読んでおいて良かった。
    できるだけ家族が健康なうちに読んだ方が良い。
    いざとなった時に慌てないためにも。

    平穏死を望む場合、看取り実績のある相性の合うかかりつけ医を調べられる→『自宅で看取るいいお医者さん』(週刊朝日ムック)はチェック。


    人間もそうだけど、ペットにも同じことが言えると思った。

  • 柄本佑さん主演で映画化!
    平穏死という視点から、「痛くない死に方」について分かりやすくまとめた一冊!

  • 親や自分に
    しんどい死に方をさせたくない
    しんどい死に方をしたくない
    と思っているなら こういう方法がある
    ということを知っておくことは大事ですね

  • 父親が死んだとき、本人に苦痛があったかはわからなかったが、少なくとも家族に苦労かけることなく助けられた。
    自分も周りに苦労かけず、そして苦痛なく逝きたいものだ。

  • 訪問介護の仕事で終末期の方の介護もさせていただいておりますが、現場で常々思っていたことがたくさん書いてあって、ほんとうにそうだよなぁと何回も思ったことでした。

  • 傾眠(呼びかけると目を開ける)・せん妄(死の壁、衰弱していく身体の中で、最後の生命力と、あの世へ向かうエネルギーが押したり引いたりとせめぎ合いをしているかのような状態)→意識レベル低下→下顎呼吸から呼吸停止へ

    家で看取ろうと思っても、この「死の壁」を想定しておかないと、急に怖気ついてしまい、救急車を呼んでしまう人もいます。ですから私は、あらかじめ、理解してくださりそうなご家族には「そろそろ死の壁がやってくるでしょう」というお話をします。か「しかし慌てて救急車を呼ばないように。周りが思うほど、ご本人は痛くも苦しくもありません。聴覚は最期までしっかりしていることが多いので、あまり刺激するような内容ではなく、優しい言葉で話し掛けてあげてください」と説明します。医学的には「せん妄」という状態なのですが、「死の壁」と呼んだ方が、ご家族も納得しやすいのです。
    いよいよ臨終の時が近づくと、呼びかけの反応が鈍くなります。意識レベルの低下と言います。大きく息をした後、10〜15秒間ほど息が止まり、また息をすることもあります。そして、次第に、顎を上下させる呼吸に変化します。これを「下顎呼吸」と言い、最後の呼吸です。この時には白目をむいて、もう意識はありません。やがて呼吸が止まり、脈が触れなくなります。

  • 一体どれくらいの人が「尊厳死」を理解しているのだろうか?
    本人も家族も理解していない限り「尊厳死」は無理だと思った。

  • 490

  • 死ぬときは痛くて苦しい
    だから死ぬのが怖い
    枯れるように死んでいきたい
    この本は身につまされます
    リビングウイル書きました
    穏やかに死なせる医療に向かってほしい
    だってお餅咽喉に詰まらせてる高齢者前に救急車呼ばないことは難しいもの
    救命が延命治療につながってしまうことがおかしい
    「薬のやめどき」も読みたいと思う

    ≪ 穏やかに 死んでいきたい 感謝して ≫

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著者プロフィール

長尾和宏(長尾クリニック院長)
1984年 東京医科大学卒業 大阪大学第二内科入局
1984年 聖徒病院勤務
1986年 大阪大学病院第二内科勤務
1991年 市立芦屋病院内科勤務
1995年 尼崎市に長尾クリニッック開業、現在に至る
[役職]日本慢性期医療協会 理事、日本ホスピス在宅ケア研究会 理事、日本尊厳死協会 副理事長・関西支部長、日本在宅医療連合学会 評議員 他多数
[所属学会]日本在宅医学会、日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本認知症学会 他多数
日本医事新報にて「長尾和宏の町医者で行こう!!」連載中

「2020年 『あなたも名医!医師にとっての地域包括ケア 疑問・トラブル解決Q&A60【電子版付】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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