連続テレビ小説 スカーレット (上)

  • ブックマン社 (2019年9月25日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893089205

作品紹介・あらすじ

2019年10月よりスタートのNHK朝の連続ドラマ「スカーレット」のノベライズ上巻。

感想・レビュー・書評

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  • 2019年下半期の朝ドラ「スカーレット」が大好きで大好きで、ロス状態の心の穴を埋めるため、この度ノベライズを購入。個人的にはノベライズはあまり好きではないのだが(原作者とは違う書き手が手がけるから)、本作品はドラマの空気感やテンポがしっかり感じられ、するすると読みやすい。ストーリーはバッチリ頭に入っているというのに、夢中で一気読みしてしまった。
    台本をベースに書かれたものなので、実際の放送とは細かいところが違っていたりする。とはいえ作品のカラーを損ねるほどではないし、きっと現場での俳優やスタッフ達とのやりとりで、よりよい方向に変わっていったのだろうなということが窺える。放送ではもしかしたらカットされたのかなと思える場面、詳しい状況説明の部分などは、ノベライズで読めてよかったなと思える。
    上巻は、信楽にやって来たヒロイン・喜美子の少女~青春時代。家族に、時代に翻弄される彼女の人生はままならないものだが、その都度自分の気持ちに折り合いを付けながら成長していく喜美子の逞しさ・しなやかさに、放送時どれだけ励まされたか。今回も、ページを捲りながら何度も泣きそうになった。ザ・昭和な親父で、視聴者の反応も賛否両論だった父親の常治だが、無茶苦茶してるようで結構正論言ってるよなぁと改めて気付かされる。心に刺さるセリフがたくさんあり、ああ~懐かしいなと思い出しながら、サントラ聴きつつ「スカーレット」ワールドにどっぷり浸るのだった。
    ドラマ未見だった方にも手にとってもらえたらと思う。仕事、家族、夢、恋愛。単語として並べると何ともありふれた、私達にとって当たり前な事象が、リアルに、熱っぽく、心をガンガン揺さぶってくる。

  • 幼い頃から家事、妹の世話、中学卒業後は一家の収入源として当たり前の様にカウントされ進学せず就職するしかなかった頑張り屋さんの喜美子
    そんな厳しい中でも出会った人ひとりひとりを大切にして愛されてきた人間性、好きなことを見つけて女性軽視の世間にも負けずそこに突き進める強さが魅力的だった
    ドラマを見ていないからすごく真面目そうなイメージのハチさんを松下洸平がというのは少し意外。信楽焼、絵付け、の風景も含めてドラマを見てみたい

  • ドラマと設定や解釈?が異なる部分もありますが、多分カットされた台詞かな?という部分から余白が埋まったり、楽しめました。個人的には特に八さんの人物像が微妙に違う気がして、あの八さんの優しさは松下洸平さんの素の優しさが滲み出てたんだなと納得。笑
    水橋さんの書きたかった八郎像とは少し違っていたのかもしれないけれど、インタビュー読む限り水橋さんも松下さんもお互いをリスペクトしていて、結果八郎は2人にとっても愛すべきキャラクターとなり、改めてスカーレットチームは素敵だなと思った。

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著者プロフィール

1964年生まれ、石川県出身。フジテレビヤングシナリオ大賞への応募をきっかけに脚本家デビュー。主な執筆作に、映画「冷静と情熱のあいだ」「映画 ホタルノヒカリ」、ドラマ「妹よ」「みにくいアヒルの子」「ビギナー」「ホタルノヒカリ」「母になる」など。NHKでは、ドラマ10「つるかめ助産院~南の島から~」、土曜ドラマ「みかづき」など。

「2019年 『連続テレビ小説 スカーレット Part1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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