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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893092625
感想・レビュー・書評
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(再読)阿部夏丸さんのお話が大好きだ。なんというか、土臭くて人間臭くて。少年の心の事情をこうやって現されると、男子を持つ母は、心臓をぐっと掴まれた気分でたまらない。父親やってくれ、近所のお節介なおじさんになってくれと、本気で願う。本書は8編の短編からなるが、それぞれに思春期の子どもたちの心情や家族模様がよく描かれている。1編目の「父のようにはなりたくない」では大きな安堵感に包まれ、「勝とうとするから意味がある」ではニヤニヤ笑がこぼれ、最後の「ずる休みをしようぜ」では娘を思い涙してしまった。
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