あおいくも

  • ブロンズ新社
3.41
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本棚登録 : 86
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893095008

作品紹介・あらすじ

むかし、ちいさなあおいくもがいた。くもはしあわせでみちたりていて、雨をふらせない。しかし、あるとき、地上があらそいごとにみちていることにきづき、心をいためたちいさなくもはだいじなけっしんをした-。トミー・ウンゲラーが色にこめた平和への想い。『すてきな三にんぐみ』の著者&訳者コンビが贈る21世紀の寓話。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、これは解釈に迷うものがある。
    ウンゲラーさんが、平和を願って書いた作品には違いないのだが、どうにもストーリーに無理がありそうで。
    「すきなように すきにいきていて ほかのものが なにをしているかなんて ちっとも きにならなかった」という雲が、人間界の争いを見て、我が身が消え去るほど雨を降らせるものだろうか・・しかもこれは自己犠牲と言えるほどのものだろうか。
    そもそも、そこまでするのは何故なのか、動機らしきものが何一つ出てこない。

    そして、雲の青色を与えられて青一色になった人間たちが争いをやめて穏やかに暮らすようになったという結末も、何だか納得がいかない。
    それぞれの肌の色を認め合い受け入れあって暮らすのが平和というもので、そのための努力を惜しんではいけないと思うのだが。
    世界中みんな同じになって、果たして真の幸福と言えるのだろうか。
    いやいや、それとも私が考えすぎなのかな。
    こういったテーマをやけに好むひとがいるのも事実。
    ま、私は決して読み聞かせには使わないが。
    これは大人向けの一冊という事で棚にあげておこう。
    (他のウンゲラーの作品は、カテゴリーの一番下「トミー・ウンゲラー」からお入りください)

  • 2016/06/19

  • あおいくも。まちの争いを身を持って無くした。
    大切なことを教えてくれる本。

  • 978-4-89309-500-8 37p 2010・6・25 初版1刷

  • マイペースなあおいくもがとても素敵です。

  • シンプルな線が相変わらず素晴らしいウンゲラー
    なんとも言えない微笑みをたたえた雲
    あの雲の色はなぜ青なんだろう・・・とか思っていると
    また読みたくなってくる不思議な一冊

  • むかし、小さな青い雲がいた。他の雲がどうだろうと、青い雲は自分の好きなように生きた。青い雲を通り抜けると、みんなは青い色に染まった。地上では、青い雲は大人気。青い雲は、世界中を旅してまわった。しかし、人間は肌の色はいろいろあるのに、殺しまくり、追いかけたりしていた。このひどいありさまに、青い雲は驚きあきれて、「決心」をした。青い雨を降らせたのだ。青い雨は炎を消し、人間たちにふりかかり、肌の色も髪の色もみんな同じ青色に染めた。青い雲は今はなくなったけれど、仲良くなった人間たちは、このことを忘れないよう、「あおいまち」をつくったのだ。
    人種差別、戦争をなくすには、みんなが同じであればいい・・・のだろうか?

  • ウンゲラー好きだが、みんなが青くなったら仲良くなった、っていうところは、あまり気に入らない。それが現実だとしても。

    5分程度。

  • 2011年6月10日

    <DIE BLAUE WOLKE>
      
    装丁/伊藤紗欧里

  • 『すてきなさんにんぐみ』の作者、トミー・ウンゲラー氏の作品。
    主人公のあおいくもは、自分が存在するだけで満ち足りていて幸せで、それだけに自分以外のことに興味がない。
    雨を降らせることもせず、風の向くまま行動し、できることといったら触れたものを青く染めることだけ。
    しかし成長する内に、ふとしたきっかけで自分のいる世界には争いや憎しみが溢れていることを知ってしまう。
    肌の色が違うことが原因で戦争をする人々を「ひどいやりくち」と一蹴すると、ちいさなあおいくもは自分の身を犠牲にして初めて雨を降らせ、世界中の人々の肌の色を青く染め上げるのだ。
    この自己犠牲が戦争を止めるきっかけになるのだが、このあと皆があおいくものことを忘れないようにと、「あおいまち」を作って忘れないようにしているのが『ちいさなさんにんぐみ』の最後とかぶって泣けてしまう。
    肌の色が同じなら戦争がなくなるのか、自己犠牲を賛美しすぎやしないか、という考えが一瞬頭をよぎったものの、あおいくもの能力で現状に対抗するにはこうするしかなかったんだと思う。
    ウンゲラー氏は現状へのブラックユーモアや風刺をよく取り入れてくるけど、それでも最後にハッピーエンドを描いてくれるのが素晴らしいのだ。

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