りんごかもしれない

  • ブロンズ新社 (2013年4月17日発売)
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本 ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784893095626

感想・レビュー・書評

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  • かもしれない。
    そうかもしれないし、こうかもしれない。
    違うかもしれないけど、ホントかもしれない。

    いや、これも無限ループ(笑)



    ひとつのりんごをめぐって、次から次へと繰り広げられる、不思議でユニークな世界。
    見方を変えれば、りんごひとつで無限に遊べる。発想力で楽しく豊かに過ごす方法がぎっしりつまった絵本です。

    著者について

    1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、書籍の挿絵など、多岐に渡って活躍。主な著書に、「トリセツ・カラダ」(文・海堂尊/理論社)、「せまいぞドキドキ」(講談社)などがある。2児の父。本書が初の絵本作品となる。

  • 「あっ、りんごだ!」ではなく、「りんごかもしれない」って、すごい!哲学みたい!
    「我思うゆえに我あり」みたいな???ちがう?たぶん、ちがうね?ごめんなさい。哲学詳しくありません。
    「もしかしたら、大きなサクランボの一部かもしれない」とか
    「むいてもむいても皮かもしれない」とか
    「実は何かの卵かもしれない」とか
    「育てると大きな家になるのかもしれない」とか
    「宇宙から落ちてきた星なのかもしれない」とか
    「ぼくのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんがりんごのすがたをしてぼくに会いにきたのかもしれない」とか

    頭の固い人だったら、ただの神経衰弱。
    でもヨシタケシンスケさんの頭の中は、グニャグニャで柔らかくて、「りんご」が「あんご」にも「うんご」にも「おんご」にも「なんご」にも「はんご」にも「めんご」にも「めんご」にも「をんご」にも「んんご」にもなるらしい。

    ハハハハハ!
    でも、そんな「りんご」の仲間たちが大行列したふるさとに帰る光景はちょっと怖いかもしれない。

  • この本が出たのはもう10年以上も前なんですね
    それなのに新しい感覚がする、素敵な本です


    今回はりんごを題材にした絵本
    ヨシタケさんワールド全開です!!


    ひとつのりんごをもとに
    どんどん想像を膨らましていきます

    もう考え出したら止まらない!!
    りんご、、かもしれないけど
    違うかもしれない
    その発想の数々が楽しいです(*^^*)


    子どもたちもこんなふうに考えてるのでしょうか(=´∀`)
    私はそこまで膨らませられないけど
    その様子を見るのは楽しいです♪


    お気に入りはいろんな髪型のりんご(*´꒳`*)



    ヨシタケさん本当に沢山の本がありますね!
    まだまだ読むぞ!!

  •  白雪姫の生まれ変わりかもしれない、です。この少年が、りんごにこれほどまでに、引っかかりを感じてしまうのは。
     前世が白雪姫であるために、気持ちを抑えがたく、「かもしれない」と疑問をさしはさんでしまうのです。

     りんごであるか、そうでないか、少年は考えます。思考実験?「りんごかもしれない」問題です。まず、16パターン考え出しました。
     でも、りんごが大きくなったら食べて形を変えようとします。え⁉食べる? それから、りんごかもしれない、ものの気持ちを考えるのです。う~ん? 安易に食べたり、気持ちをくんだり、白雪姫とはちょっと問題意識がちがう。毒があるかないかが問題じゃなかった。白雪姫の生まれ変わりは間違っていました。(あたりまえだ)

     少年はひたすら思索を続けます。それは世界の過去・現在・未来のありようにおよび、自分が何者であるのか、りんごと関わることでどのように変化するのか、考えてしまいます。

     少年が白雪姫の生まれ変わりでないとしたら、いったい誰の生まれ変わり?(無理やりです)
     この本はWEBページ「数理女子」で紹介してもらいました。数学者にひびくものがあるのでしょう。いつも目にするものに「かもしれない」を重ねて、いろんな問題や仮説を創りだす。
     たぶん、数学者・哲学者の生まれ変わりでしょう。わたしは、古代ギリシアのひとを推します。

     ひととおり考えた少年はおなかが減っていることに気づきます。りんごかもしれない、ものを調べます。つんつん、くんくん、コチョコチョ、じー、これだけです。
     少年はおもむろに食べて「おいしいかもしれない。」と思うのです。
     この本は検証がすくないから、たぶん、どんだけ仮説を提示できるかが目的だったのかな。

     でも、わたしにはバランスが悪いように思えます。表紙・裏表紙を理科っぽくしたり、仮説を考えまくったのに、簡単な官能評価のみです。
     わたしには、「かもしれない」で疑問を提示したら、疑問にみあった検証をして、解決していくことも大切なんじゃないかと感じてしまいます。妄想のための妄想ならこれで十分かもしれませんが。

     ヒボさんのレビューに、かもしれないの「無限ループ」と書いてあります。ほんとうにそうです。脳はそうゆうのに耐えられるのかな?すぐれた作者のヨシタケシンスケさんは描くことでバランスをとるんでしょうね。

  • 石の如く固まった頭が
    少しは柔らかくなった


    想像を廻らして物事を
    色々な側面から見る。

    大人にとっても、いえ
    大人にこそ大事な観点
    ですよね。

    この本、娘が小さな頃
    に読んであげたかった
    ・・・

  • りんごをめぐって、こうかも、こうかもしれない…が永遠に続くような、楽しい絵本です。かわいくって、なかなか、こう1冊の絵本にこれだけ展開を描けるのがすごいっ!!

    うちの子供が小さい頃にこの絵本、読み聞かせたらきっとハマるだろうなぁって感じました。っていうか、もしかしたら絵本っていつの時代に読んでも色あせない、おもしろさがあるし、この作品は可愛いしっ…孫に??まだまだ早いけど、そんなことになれたら嬉しいなぁ~とか感じました(*^^*)

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      かなさん、♪
      りんごかもしれない、楽しいですよね\(^_^)(^_^)/
      ヨシタケシンスケさんの世界観…
      なんとも言えない良さが、ありますよ...
      かなさん、♪
      りんごかもしれない、楽しいですよね\(^_^)(^_^)/
      ヨシタケシンスケさんの世界観…
      なんとも言えない良さが、ありますよね♡いろいろ絵本があって読みたくなるのです~o(*⌒―⌒*)o
      2023/03/26
    • かなさん
      チーニャさん、こんにちは♪
      そう、この絵本、すごく可愛っくって
      読んでいる間、多分周りから見たら
      怖い人だったかもしれない!!
      あ…...
      チーニャさん、こんにちは♪
      そう、この絵本、すごく可愛っくって
      読んでいる間、多分周りから見たら
      怖い人だったかもしれない!!
      あ…かもしれない(^^)/
      チーニャさん、コメントありがとうです!!
      2023/03/26
  • みなさんはりんごを見てどう思いますか…?
    私の場合、「美味しそう、食べようかな?」ぐらい
    あとはせいぜい「皮を剥こうか?やっぱり面倒臭いからそのままでいいや」ぐらいw

    けど、ヨシタケさんや子どもたちが見たら違うんですね

    もしかしたらこのりんごは、
    違う食べ物かもしれない…
    何かのタマゴかもしれない…
    りんご以外の他のものかもしれない…
    宇宙から落ちてきた小さなほしなのかもしれない…
    などなど
    ユニークな発想に繋がっていくんですね♪
    りんごひとつで想像力が膨らむってなんだかいいですね〜

    私のお気に入りはおおきないえになるかもしれないです^_^
    素敵なマイホームが出来そう♪( ̄ー ̄)ニヤリ

    • 1Q84O1さん
      ひろさん♪
      ほんと想像力が膨らむ絵本でした^_^
      りんごのマイホーム欲しいです(≧▽≦)
      いろいろな遊具もつけると子供たち楽しめそうですね!
      ひろさん♪
      ほんと想像力が膨らむ絵本でした^_^
      りんごのマイホーム欲しいです(≧▽≦)
      いろいろな遊具もつけると子供たち楽しめそうですね!
      2023/07/05
    • ひろさん
      遊具つきのお家!いいですねぇ(๑>∀<)b
      もういっそのことプールとかメリーゴーランドとか観覧車とかつけちゃっても楽しそうです!w
      遊具つきのお家!いいですねぇ(๑>∀<)b
      もういっそのことプールとかメリーゴーランドとか観覧車とかつけちゃっても楽しそうです!w
      2023/07/05
    • 1Q84O1さん
      ひろさん、それ出来そうですね!
      プールは頑張ってりんごを食べて食べてして作りましょう♪
      メリーゴーランドも観覧車も丸いから何とかなりそうです...
      ひろさん、それ出来そうですね!
      プールは頑張ってりんごを食べて食べてして作りましょう♪
      メリーゴーランドも観覧車も丸いから何とかなりそうですよ(^^)
      子どもたちきっと大喜びですね!
      2023/07/05
  • 次女に読ませる口実で買ってきてもらう。ヨシタケさんの初のオリジナル絵本作品。勿論、次女よりも先に読む。テーブルの上のりんご。1つのりんごから発想を宇宙的規模に展開していく。りんごには小さなりんご星人が住んでいるかもしれない→そもそもなんでりんごがあるのか?→僕以外はりんごなのかもしれない、など、信じられない発想力。このシリーズは「発想絵本」と呼ばれているらしい。さらに絵は可愛らしく、見ているだけで癒されているようだった。読友さんから教えて頂き、買って良かった。凝り固まった「こころ」のビタミン剤なのかな。

    • りまのさん
      ポプラ並木さん
      ポプラ並木さん、良い名前ですね。フォローに答えて頂き、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
      りまの
      ポプラ並木さん
      ポプラ並木さん、良い名前ですね。フォローに答えて頂き、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
      りまの
      2021/03/04
    • ポプラ並木さん
      りまのさん、こちらこそよろしくお願いします!!
      りまのさん、こちらこそよろしくお願いします!!
      2021/03/04
  • りんご…かもしれない。
    でも、りんご…じゃないかもしれない。

    私の見ているアレはアレではなく
    本当はまったく別の物かもしれない。

    見る角度を変えれば別の顔が現れる…
    のかもしれない。

  • 5歳の娘は、楽しそうに1人でこの本を読んでいました。娘のお気に入りの場面は、主人公の男の子がお母さんに「歯を磨いたよ」と嘘をついたところ。本当は歯を磨いてないことを、りんごは知っています。りんごは、じっーとドアの陰から終始男の子を見ていたのです。

    クスッと笑える絵本ですが、3歳児の娘は言葉の意味を理解していないため、あまり興味を示さなかったです。4-5歳以降にオススメの本です。

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著者プロフィール

1973年神奈川県生まれ。絵本作家、イラストレーター。日常の一コマを切り取ったスケッチ集や、装画、挿絵など、幅広く活動している。絵本デビュー作『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞、『もうぬげない』(ブロンズ新社)でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞など、多くの賞を受賞。近著に『にげてさがして』 (ポプラ社)、『ヨイヨワネ あおむけ編』『ヨイヨワネ うつぶせ編』(筑摩書房)など。2022年から展覧会『ヨシタケシンスケ展かもしれない』が日本各地で巡回開催中。

「2025年 『まだ大どろぼうになっていないあなたへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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