マールとおばあちゃん

制作 : カーティエ ヴェルメール  Tine Mortier  Kaatje Vermeire  江國 香織 
  • ブロンズ新社
3.74
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本棚登録 : 87
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893095671

作品紹介・あらすじ

マールとおばあちゃんは、大の仲良し。似た者同士のふたりは、特別なきずなでつながっています。しかし、ある日、おばあちゃんはばったり倒れて、言葉を失います。<br>まわりの大人たちは、おばあちゃんは別人になったと思いますが、孫娘のマールには、<br>おばあちゃんの目に、くちびるにあらわれる言葉のかけらに、祖母の思いを読みとることができるのです。感動の一冊!

感想・レビュー・書評

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  • ベルギー・フランダース地方の作家さんと画家さんのタッグにより生まれた絵本。
    さくらの樹のしたで生まれた女の子マールと、一番の仲良しのおばあちゃん。
    ある日突然倒れてたくさんのことをわすれてしまったおばあちゃん。
    言葉もおぼつかなくなってしまったけれども、マールにはおばあちゃんのいうことが正確にわかったのです。
    絵本の一枚一枚の風景ががらりと変わっていくのがびっくりしますし
    なんとも現実から少し乖離したような雰囲気ですが
    見える世界ばかりでない、通じ合える絆を思いました。

    本物の花やレースなどのコラージュ、エッチングや版画などの技法を使った複雑な風合いの絵柄がすこしこわくて美しいです。
    江國香織さんの翻訳。
    江國さんの小説は(私には)よくわからないのですが、
    絵本作品や翻訳は独特のセンスとひんやり感がすきです。

  • 祖父母は、孫にとっては特別な存在なのね

  • [江東区図書館]

    敬老の日が近いということで作られていたおじいちゃん&おばあちゃんコーナーにあった一冊。痴呆症にかかってしまった?おばあちゃんと孫娘のあたたかい心の絆を感じる話。

    ただ、特にはっきりとその病気のことが描かれているわけではないし、孫娘が"ききとれる"おばあちゃんの言葉が、"感じ"なのか、"言葉"なのかも多少迷いながら言外の状況と気持ちを探りながら読み進めるような、やや大人向けともとれる絵本。

    けれどもそんな「些細」な内容よりも、透けて見えるようなはかなさも感じる美しい表紙絵と本文中の挿絵が胸を打つ。例え言葉通りの内容で理解して読み進めてしまったとしても、この絵が、「何か」を心に訴え、正しい理解でなくても真実を多少なりとも感じさせるに違いない。

  • まず絵が素敵。
    江國香織女史の翻訳が江國節すぎてめちゃぴったり。
    マールはすごいなあ・・・私にはとてもできない・・・。
    おばあちゃんの生命の息吹きを取り戻したのは他の誰でもない、マールなんだよ・・・。

  • 三葛館 児童書・大型本 E||MO
    倒れたマールのおばあちゃんは、目は覚ましましたがいろいろな記憶がなくなり、お話もできない状態になっていました。マールのお母さんにはおばあちゃんのいうことが分からないし、おじいちゃんは分かるふりをしていたけれど、マールにはおばあちゃんのいうことがわかるのです。その後、おじいちゃんが亡くなった時、おばあちゃんはおじいちゃんに会いたいといいました。看護師さんたちはだめだと言ったけれど、マールはおばあちゃんを車椅子にのせて・・・。
    孫娘とおばあちゃんの心のつながり、あきらめずにおばあちゃんの気持ちを思いやる粘り強さが感じられます。
                                  (ゆず)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=66993

  • 倒れてから、すっかり以前と変わってしまったおばあちゃんと、おじいちゃんが亡くなって、悲しむおばあちゃんと、一瞬心が通い合う所がよかったね!

  • 絵が綺麗。

    マールと仲良しのおばあちゃん。
    でもある日、おばあちゃんは倒れて言葉を失ってしまう。

    家族は、別人になってしまったというものの、孫娘のマールはおばあちゃんの僅かな表情の変化や言葉の欠片からその気持ちを読みとって・・・。

  • 表紙の絵に一目ぼれした買った本。
    ページをめくるたびに、トーンの全く異なる絵が描かれていて、その1つ1つが完成されたアートのよう。
    食いしん坊でおちゃめなおばあちゃんや孫娘でなければ
    分からない世界があって、その中に引きこまれる。
    江國香織さんの翻訳も秀逸。

  • 読み聞かせの途中で泣きそうになって詰まる…。
    絵がとにかくきれい。
    5歳の息子も「絵だけ見せて」とひとりでページをめくっています。

  • 絵がとっても綺麗でオシャレな感じ。おばあちゃんの死を認めたくない気持ちもわかります。

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著者プロフィール

作家。1970年、ベルギー、フランダース地方のワーレゲム市生まれ。ゲント高等教育専門学校で翻訳を学ぶ。マドリード留学やエクアドル滞在を経て、作品を書きはじめる。文筆業と並行し、ベルギー、ロンセ市の職員として、芝居やコンサートの公演を手がけるなど、数々の文化事業にも携わる。Inti(太陽)、Nando(月)、Loria(夜明け)という名の3人の子どもと夫とともにアンゼゲム町で暮らしている。絵本の作品に『Zoeperman』『De zesde dag』(いずれも未邦訳)などがある。本書『マールとおばあちゃん』が初の邦訳作品となる。

「2013年 『マールとおばあちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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