ゆきがふる

著者 :
  • ブロンズ新社
4.03
  • (28)
  • (25)
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  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 183
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893095749

作品紹介・あらすじ

『うきわねこ』のコンビが贈る絵本 第2弾!
雪がおしえてくれる、もっとも大切なこと

ふうちゃんは、ゆきのひにだけあらわれる
まだだれもとおったことのない みちのさきにいってみた。
そこには、おおきな「ふわふわころり」と 
ゆきをふらせる「ゆきぐも」がいて……

雪の森をぬけて、少年はひとつ成長する
この冬いちばんの、つめたくてあたたかな物語

感想・レビュー・書評

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  • 新聞の書評でたいそう評価が高かったので読んでみた。
    が、「これでいいの?」という何とも言えない後味に、正直戸惑っている。
    「うきわねこ」がとても良かったので、同じ作者さんと挿絵画家さんのコラボにということで、こちらが勝手に期待しすぎたのかな。

    絵は、非常に美しい。それは丹念に描きこまれている。
    幾重にも塗り重ねられた淡いグレーの雪の場面が、まるでファンタジーのようだ。
    ただ、ストーリーの訴求力が弱すぎて、一体何を目指して書かれたものなのかが判然としない。
    ファンタジーだとしたら、雪の妖精はムーミンに出てくる「モラン」そっくりだし、
    もういないお父さんの貴重な思い出ともいえるおもちゃと、雪とを交換するというのも何だか納得がいかないし、
    それほどまでに雪を希求したのは、病気の妹に見せたいためだという部分では軽く気持ちを揺さぶられたのだが・・
    その妹の病気というのが、ちょっと風邪をひいた程度で、しかももう治っているし、
    いえいえそれよりも、この子たちの家は裕福過ぎる!
    困った困った。私が現実的過ぎるのだろうか。
    絵と文章とストーリーとが混然一体となってこちらの心に残る作品というのは、そうあるものではないのだなと、再認識することになった。

    子供向けの読み聞かせには、アウトだが、大人が「綺麗ねぇ」と眺める分には良いかもしれない。

  • 蜂飼さん&牧野さんコンビ絵本第2弾。前回はうきわだったから夏のお話、今回は冬。
    「まっしろなてのひらで せかいをやさしくつつみこむ」雪。雪の日にだけ現れる道の先にある、ふわふわこらりの家。灰色の雲を連れたゆきぐも。だいじなおもちゃと引き換えに、熱を出した妹のために窓辺で雪を降らせてもらうぼく。今はいないお父さんがくれた大事な赤い車のおもちゃ。
    うさぎのおうちが裕福すぎる気もしたけれど、雪の世界観が素晴らしく、絵もこれ以上想像が拡げることができないほど(笑)素敵。アングルがなんともいえません。
    返ってこないおもちゃ、シビアさと父不在の寂しさを包み込むように、ゆきがふる。ゆきがふる。

  • おとうさんのくだりがちょっと悲しかった。

  • 優しいうさぎのお兄ちゃん。
    妹のためにとった、小さくて大きな選択とは?
    優しくてほんの少しだけ寂しい、雪の日の物語です。

    大切な人と本屋で一冊ずつ買った
    特別な作品です。


    **

    雪の日の、非日常感。
    わくわくして、どきどきして、少し寂しくて。
    私も何か特別なことが起こるんじゃないかって、
    いつも浮き足立っていました。

    この絵本は、その感覚を思い出させてくれました。
    あぁ。私はいつから雪にわくわくできなくなってたんだろう。
    この本を読むたびに、また雪が好きになれるといいな。

  • ゆきを降らせる「ゆきぐも」や、大男(?)の「ふわふわころり」のネーミングやルックスが可愛い!
    お話も可愛らしいけらど少し影もあって、大人も楽しめる絵本でした。今冬のギフト絵本におすすめ。

  • 6歳0ヵ月

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    何度も読む(お気に入り)
    ちょうど良いボリューム ◯
    その他 ◯


    雪が積もってぼうっと明るい景色の中にいるあの感じが、本の中から伝わってきます。静かで寂しくて、明るい、でもいつかは消えていってしまう切なさとかそんな感じ。
    その美しさや、妹想いのふうちゃんの優しさに気を取られていて、突然『おとうさんは もう かえってこない』の一文に激しく揺さぶられることに。

    たまたまそばでいっしょに聞いていたダンナが「え、どういうこと?」と一番驚いていました。
    喪失の物語?

    息子は何度も読む、というわけではありませんでしたが、一人で最後まで読んでいました。

  • 詩のような絵本。変わった生き物とちょっぴり寂しい話だった気がする。

  • [墨田区図書館]

    しんしんと積もる雪の中、表紙絵からも伺い知れる、少し怖いような?静かな話が展開されていた。

    話に出てくる雪のおばけ?とお兄ちゃんの取引。話の中では説明されないけれども、恐らく亡くなったと思われるお父さんとの想い出の一番大事なおもちゃを、病気の妹を思うお兄ちゃんが代償として差し出す。二人のやりとりからその流れはわかるけれども、その代償や取引的な感覚が子どもに理解出来るのか?出来たのか?読む前、読んだ後と少し気になったが、あまり細かい追及はやめておいた。

    短く、簡単な絵本だけれども、少し含みをもたせた、その気になればその後ろにある背景とその気持ちにまで意識が行くような、ある種大人向けの話かも。

  • 図書館

  • とても静かな絵本。雪が降っている時の音が消えるかんじがすごく良く表現されている。

    ゆきぐもが降らせた雪が、どんどんどんどん積もっていく様子が美しい。

    うさぎ達のお父さんはどこへ行ってしまったのだろう。

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著者プロフィール

詩人・作家。1974年神奈川県生まれ。作品に、詩集『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社/中原中也賞)、『食うものは食われる夜』(思潮社/芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『隠す葉』(思潮社)、小説『紅水晶』(講談社)、『転身』(集英社)、エッセイ集『孔雀の羽の目がみてる』『空を引き寄せる石』(以上、白水社)、『秘密のおこない』(毎日新聞社)、童話『のろのろひつじとせかせかひつじ』『クリーニングのももやまです』(以上、理論社)、絵本『うきわねこ』(ブロンズ新社)、翻訳絵本『おやゆびひめ』(偕成社)、『くるみわりにんぎょう』『ちょっぴりおかしなどうぶつえん』『みつばちさんと花のたね』(徳間書店)などがある。

「2018年 『きのうをみつけたい!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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