アームストロング: 宙飛ぶネズミの大冒険

  • ブロンズ新社
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本棚登録 : 428
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (117ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893096289

作品紹介・あらすじ

絵本『リンドバーグ』の衝撃から2年、こんどは小さなネズミが宇宙へ飛んだ!夜ごと天体望遠鏡をのぞく小ネズミは、月は地球をまわる衛星だと発見。しかし、月はでっかいチーズと信じるネズミたちはとりあいません。そこへスミソニアン博物館から手紙がとどいて・・・。NY発→月面の冒険物語!

感想・レビュー・書評

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  • リンドバーク、アームストロング、少年なら誰もが一度は胸をときめかせる二人だと、ぼくは思う。開かれた心、好奇心、そういうものを若き日にたくさん持てることはこの上ない幸せである。親とは、こうした子供の心を大切にする人であってほしい。

  • 2年生読み聞かせに持っていきました。
    時間:25分

    小ネズミがロケットを作り月へ行って帰ってくる話です。
    これともう一冊、アポロ11号の本を持って行って「今日は人間のアームストロングが月へ行く話と、ネズミのアームストロングが月に行く話です。両方長いので今日はどちらかで、次回にもう一つ読みますね」と言ったら生徒たちから
    「ネズミのはなし!!」とリクエストされたのでこっちを読みました。
    学校からもらっている読み聞かせ時間は20分間で、
    家で練習した時はちょうど20分かかったので、少し早めに読みましたが…25分かかってしまいました。

    毎晩月を見ていた小ネズミが独学でロケットを作り、
    時には大失敗したり、人間たちから追われたりしながら、ついに月に降り立つ…その過程が詳細で繊細かつ大胆な絵で語られます。文章だけでなく絵でも語られる本なので、読み聞かせには向かないかもしれませんが、
    子供たちは前に集まって「ロケット作っちゃったスゲー!」「このネズミ神じゃん」などと反応してくれました。

    備考:
    ちょうど今、ブロンズ社にて原画展やってるようでした。
    https://style.ehonnavi.net/news/2017/05/16_075.html

  • そらはそらでも「空」から「宙」へ。
    飛行機からロケットへ、また一段階スケールアップ。

    最初のページの望遠鏡を覗き込む様子からもう虜になりました。

    月はチーズだと考えるネズミもかわいい。
    毎日望遠鏡で観察した子ネズミが「月はまるくてでっかい岩なんだ!」と言っても信じてもらえない。
    そんな子ネズミのもとに、スミソニアン博物館の入場券が送られてきて…

    『リンドバーグ』に続けて読むことをおすすめ。

    巻末に「宇宙飛行のかんたんな歴史」もわかりやすくまとめられているので、自然に科学への興味もわくと思います。

  • すごく面白かったです!
    ネズミ社会と人間社会、夢があって、ユーモアもあって、あっと驚くラストも良かった。
    イラストがまた素敵なんですが、細部まで楽しめるのもいい。
    大人もワクワクする素敵な物語でした。

    なかなかのお値段ですが「シリーズを揃えたい!」
    と思わせてくれる魅力があります。

  • 宇宙に行くとは…。

  • 月イチ絵本。
    リンドバーグ第2弾。
    やはり絵がよい。
    圧倒的である。
    絵を眺めるだけでもいい。
    何時間でも見ていられる。
    しかしまたお話もいいのである。
    リンドバーグに比べるとあり得ない感がハンパない、いやリンドバーグだって充分あり得ないんですけどね(笑)
    空はまだしもネズミに宇宙はムリだろ。
    ましてや月なんてムリだろ。
    と思いつつ、空だってムリなのにリンドバーグは結構素直に受け入れちゃったなと。
    いやあこのシリーズもっと色々出して欲しいなあ。
    原画展行けばよかった・・・残念である。
    最高の絵本だな。

  • 私にとっては、びっくりの本でした。図書館で見つけました。ア―ムストロングという題名のやや厚めの写真集だと思って借りました。よく見ると「宙飛ぶネズミの大冒険」と副題のようなやや小さい字がありました。それでもまだ、この本はアポロ11号のア―ムストロング船長のことが書いてあると思っていました。ところが本当にネズミが月に行く話でした。勉強になる満足できる本でした。

  • <ARMSTRONG: Die abenteuerliche Reise einer Maus zum Mond>
      
    装丁/伊藤紗欧里
    本文デザイン/ファクトリー701

  • ネズミの冒険シリーズの第2弾。
    『リンドバーグ』から少し時代が下り、米ソ冷戦時代のアメリカが舞台。
    飛行機に乗って大西洋横断に成功したネズミの乗っていた飛行機が、スミソニアン博物館のネズミのつくった部屋に展示されていたり、今作の主人公が実験に失敗して火災を発生させてしまった時に「共産主義のスパイネズミ」と言われたりするあたりは、時代や社会をよく反映していると思います。

    前作同様、温かみもありながら写実的に描き切る作者の画力により、とても魅力的な作品になっています。
    感情移入しやすい動物たちのほか、実在の人物たちの再現度の高いスケッチや、細かく描き込まれたメカに、ページをめくるのを忘れて見とれてしまいます。

    乗り物が好きな男子におすすめなだけでなく、宇宙や物理学に興味を持つきっかけになりうることも、この作品の魅力だと思います。

  • 幾度の失敗を乗り越えて、宇宙に旅立とうとするネズミから、勇気づけられたい子どもに。新しく迎える1年の目標を作る前に。

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著者プロフィール

イラストレーター、絵本作家。1982年、ドイツ生まれ。
幼少期から絵を描くことが好きで、面白いものを発明したり、機械や蒸気機関車、飛行についてのさまざまな歴史に夢中になって過ごす。ハンブルグ応用科学大学で、イラストレーションとコミュニケーション・デザインを学び、卒業制作として描いた『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』で絵本デビュー。27言語に翻訳されて、世界の注目を集め、各国で多数の賞を獲得した。日本では第8回MOE絵本屋さん大賞第3位入賞。ほかの絵本に『Moletown』がある。

「2017年 『アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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