ロックンロール・バビロン

著者 : ゲーリー・ハーマン 中江昌彦

• 白夜書房 (1988年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[フラビオさんの感想 · 2007年8月16日]

2007年8月15日読了。ロックが産声を上げた頃に始まる金と栄光、酒･女･ドラッグ･パーティ騒ぎ･宗教･訴訟そして死について、豊富な実例と写真で持って追っていくノンフィクション。思うにロックンロールが生まれる以前は世界に「若者文化」なんてものはなかったのではないか･･･？大人の社会に子ども扱いされて甘やかされ、ロッカーたちが自堕落な生活を送った時代から、送り手側が大人となり世俗にまみれてロックと世界に絶望した時代･･･世のものは常に移ろう、ロックだけが特別な輝きを帯び続けるものではないものなあ。21世紀の今を生きる私は幸せなのか、遅く生まれてしまったのか。