- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893867964
作品紹介・あらすじ
海外出店、他資本との提携、そして9月株式公開。総店舗数は500に。書店、出版社、取次、古書店…苦悶する出版業界を尻目に、ブックオフはなぜ膨張し続けるのか?ブックオフ・ビジネスの実像。
感想・レビュー・書評
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社会学の論文を書くつもりでこの本を書かれたというだけあって資料を豊富に使用している。ブックオフの暗部が詳しく書かれている。
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08/08
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6/26:終盤はブックオフに対する恨み節&反論に終始していて気持ちよいものではないが、ブックオフをパラサイトビジネスと見れるようになった。ふむ、確かに。ブックオフ、CCCが既存のビジネスをぶち壊すのだ。それがビジネスだけではなく、本、音楽といった想像をも破壊しかねないのがそこはなくとなく恐ろしい。この本に書かれていることが本当なら、坂本孝とはタイミングよくのった上昇気流を、あたかも予言していて必然だったと言っているように思える。孫さんとかとは根本的に違うのだろう。
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6/5:2000年発刊みたいだけど、そら恐ろしい。出版業界、書店業界の死を思わせる。書かれてあった「読書層が喪失し、消費者層に代わった」というところが自分にも心当たりがあり、非常に心苦しい。しかし、ブックオフとは時代が産んだ構造なんだな。大量消費の時代が産んでしまったのだ。 -
2009/07 図書館で借りる
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読んだ本は2008年5月発売の全く同じ署名/著者の本。但し出版は論創社。つまり同じ本が違う出版社から再発行されている。 そんな事は表書きのどこを見てもわからない。この本で謳っている「Bookoffは読者を欺いている」をまずは自ら行っていて、構文の稚拙さと合わせてたいへん説得力に欠ける。 腹が立つから出版業界の問題点用語の解説だけ書いておこう。 「再販制度」 正しくは「再販売価格維持制度」というらしい。要は定価での販売を義務付けること。でも言葉どおりに読むと二回目に売っても同じ値段で売っていいですよ、に見える。やはりよく分からん。 「委託販売制度」 以下はNETで調べた結果のC&Pです。 一定の期間を定めて書店に委託して、その期間内に売れたものの代金を受取り、売れ残ったものは返品してもらう販売システムのこと。トーハンや日販に代表される「取次」は出版社から委託扱いで仕入れ、書店に委託扱いで販売する形式となる。書店は、買切りと異なりリスクが小さく多種類の銘柄書籍を販売することができる。 個人的にはブクオフは嫌いではないです。読みたい本が安く手に入ることのどこが悪いか!!!
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分類=出版業界(古本)。00年6月。ブックオフ等の新古書店現象の功罪を検証。
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ブックオフの話。一番大事なとこは、大躍進の理由は「超好条件(に見える)フランチャイズ展開システム」にあった、ってとこかな?面白かったけど、僕が本の世界が好きだからなだけのような気もする。あんまり関係ないけど、こないだ近くのブックオフで、綿矢りさ『インストール』(ハードカバー)を450円?だかで売っていて、綿矢の『インストール』だけでなく町田康や玄有宗久から黒井千次や河野多恵子など、いろんな人たちの作品の入った文芸アンソロジー『文学〈2002〉』(講談社)を100円で売っていた(汚くないのに)。本を消費財だと思うのはあっちの勝手といえばそうだし、それに乗る消費者がいるんだから仕方ないんだけど、なんか不愉快だよな。だって、アイスクリーム800円、チョコレートパフェ200円っていうメニューを見たら、単純に滑稽って感じじゃなくない?とりあえず、平積みの『インストール』の上に『文学〈2002〉』を置いてきたけど、そんなんじゃ俺の気はおさまらないけどね。今の話に興味持った人はついでにこれも読んでおくれ、という感じの感想にしときます。