モモコさんと僕

著者 :
  • ファラオ企画
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本棚登録 : 15
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894090521

感想・レビュー・書評

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  • 気丈さと脆さは紙一重。夫と娘を失った悲しみを背負い、戦後の動乱の中、唯一息子だけを支えに生きたモモコさんの姿は、日本の母親の生き様を象徴しているようにも見える。やがて静一も大人になり、モモコさんを養うようになるが、それでも女としての心の隙間を埋めることはできなかったようである。そんな語らずして弱さをありありと映すモモコさんの生き様だからこそ、読んでいて心を打たれる。一人の男として。

  • 筆者とその母の話。なんだか悲しい話だった。嫌いじゃない悲しさ

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著者プロフィール

1945年に満州で生まれる。62年東映動画に入社、「狼少年ケン」などの制作に参加。67年「ガロ」にてマンガ家デビュー、 70年に連載を開始した「赤色エレジー」があがた森魚のヒット曲のモチーフともなり、一大センセーションを起こした。テレビCMやNHK「みんなのうた」のアニメーション、絵本など、幅広いジャンルに表現領域を広げ、74年アートディレクターを務めたCF「ロッテ小梅」で数々の賞を受賞。

「2021年 『林静一コレクション 又吉直樹と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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