いきなりはじめる浄土真宗 (インターネット持仏堂 1)

  • 本願寺出版社
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本棚登録 : 225
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894167773

作品紹介・あらすじ

フランス現代思想研究家が、インターネット・ホームページで宗教思想・人間学を講ずる本派住職と交わした浄土真宗をめぐる往復書簡。「その1」から「その9」までと「間狂言1、2」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 仏教と哲学の相互干渉か? それぞれの専門家による互いの分野への質問とわかりやすい教義の説明と 東洋と西洋 などなど。 様々に異なる所があるがわかった気がするところもあった
    因果律について。 原因⇒結果ということであるが 結果から見て原因はこうであったということ。結果が先にあるということである。縁起= first impression 刹那滅=生成と消滅を繰り返すこと⇒時間 宿命vs因果=必然的な繋がりが ない場合にかぎられる
    執着=分別 生への執着と死へのシュミレーション⇒自己の執着
    大乗仏教
    大波羅蜜
    パウリ語パラミータ 般若

  • 2017/10/15

  • 浄土真宗の僧侶と内田さんのやり取りだけど、宗教色はそんなに強くなく、宗教に纏わる人生観みたいな感じで、内容はいたっていつもの内田節でした。確たる部分を持っていると、どんな世界観と相対しても、それぞれの主張に通底するものを浮き彫りにすることも出来るのだっていう、異種格闘技の見本みたいな本ですね。良かったです。

  • 内田せんせいの話は例によっていつもと同じで、今回は真宗の釈せんせいが仏教的に解釈してくださいます。
    それが、とても面白かった!
    いつも聞いてるせんせいの話を仏教的に解説してもらうことで、仏教の世界観がすーっと入って来ました。

    私自身も、宗教性は強い自覚がありながら、一神教的な考えには違和感を覚えるわけです。
    その感覚の正体が、釈せんせいの解説でわかった気がしました。

    ということで、続編も引き続き楽しみに読ませて頂きます。

  • 節目節目に必ず誰かが道をそっと指している。
    それに気づいたり、気づかなかったり。
    その誰かは遠い昔か、遥かな未来により近く関わった人たち。
    それを人は縁とゆう。

  • 内田樹さんと釈徹宗さんの共著。2人の共著は『聖地巡礼』を読んで
    とってもよかったので、2人の仏経の本を探して読みました。
    ●浄土真宗というタイトルでしたが仏経全般の話でした。
    ●なかなか難しい内容ですが、じっくりよむとわかる部分(?)解釈できる
    部分もあります。
    ●続作もよまないと完結しないような内容で、ちょっと消化不良的な
    感じもします。

    とはいえ、2人の書きよう。文書。はとっても気に入っていろいろ読んでみます。

  • 知らずに手に取りましたが
    『いきなりはじめる仏教入門』と同じ内容でした。
    次は続編らしい『はじめたばかりの浄土真宗』を
    読みたいと思います。

  • やっぱり内田樹と釈徹宗のコンビは息があってる.
    内田樹の鋭い質問に対し、釈徹宗が宗教的知見から考察を試みる.
    仏教の基礎知識も勉強になります.

  • 浄土真宗だけでなく、仏教全体、日本の独特な宗教への対しかたについて。
    自分は無宗教だと思っている人何かに読んで欲しい。
    特定の宗教にとらわれずに、メタ的に宗教を批判できるのは日本人の特権かな思った。

  •  あまり、まじめではないが、宗教については、年齢とともに、どんなもんかなと気になっていた。

     哲学とか社会科学のラインからはいっていくと宗教って敵対関係にあるような気がするが、一方で、自分が育った環境からすれば、どこでも神社やお寺があった。

     そんな雑多な宗教感覚を見直してみようと思って購入。

     まあ、寛容性にあふれる言葉が多い。

    ①内田:「私にはどうしてよいのか、わからないので、とりあえず手近なものをいろいろ集めて感謝の意らしきものを表してみました。どーも不細工ですみません。」という祈りの儀礼に対する「恥じらい」が宗教の純良さを担保する。(p141)

    ②釈:もし日本人が「制度化・体系化された宗教」をきちんと理解できるようになれば、現在問題となっているキリスト教諸国とイスラーム諸国との橋渡しさえ可能なんじゃないでしょうか。(p127)

    ③内田:我が身の不幸を単一の「原因」(誰かの悪意とか幼児期のトラウマ)に帰して納得できる人間と、無数の前件の複合的効果として受け止める人間の間には、人間性の深みにおいて際だった差がうまれるでしょう。(p50)

     なるほどなぁという感じの対談が続いています。

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