イオマンテ: めぐるいのちの贈り物 (北の大地の物語)

著者 :
  • エフ企画
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (65ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894190313

感想・レビュー・書評

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  • 北海道の二風谷に行った後読みました。
    アイヌの人々の世界観が伝わる美しい本でした。
    あの世とこの世、魂と自然との繋がり。
    生死観、現代に失われた感覚が目覚めてくるような絵本でした。
    5歳の子供に読み聞かせましたが、じっと聞いてました。

  • <2011年11月 図書館と県民のつどい 展示 「クマ・くま・熊」>

  • 語るには長すぎるけど、
    くまおくりの話。
    小熊と男の子の心情がすっと心に入ってきて気持ちを揺さぶる。
    アイヌのいのちに対する考え方もよくわかる。
    ウェンカムイ、悪い神にイナウをおくるとカムイに名を連ねることができるってやさしいよね。

  • 切り絵かな?こんな画風好きです♪

  • イオマンテとは、くまおくりのこと

    副題にあるように、「めぐるいのち」の贈り物。
    アイヌの考えるいのちがわかる。
    だれかの命をもらって生きていることをつきつけられるが、それは決してつらいだけのものではない。

    セタ=いぬ
    キムンカムイ=やまのかみさま
    シンタ=ゆりかご
    コタン=むら
    オハウ=にこみ
    イナウ=御弊(ごへい)
    マキリ=こがたな
    シントコほかい
    フチ=おばあさん
    エカシ=長老
    カムイノミ=いのりのぎしき
    チセ=いえ
    ユカラ=うたものがたり
    ウェンカムイ=わるいかみ

    ひと粒のあわもひえも、
    ひと切れの肉も魚も、みんないのち
    わたしたしは、いのちをたべている
    いのちと魂との、おおきなめぐりのなかにいる
    すべては、めぐりいのちのめぐみ
    すべては、めぐるいのちのめぐみ

  • 4-89419-031-1 65p 2005・2・20 1刷

  • ぐっときます。命を考える本。私たちはおおいなる自然の営みの中で生きている。必要な分を必要な分だけ頂いて命を繋げる。じんわりしました。

    自分も表現していきたいメッセージです。

    小学校高学年くらいからいかがでしょうか。

  • 生き物すべて、他の命を食べて生きているんだって・・・イオマンテはくまおくり、くまを食べて命を神の国に送ることなんだって・・・

  • 今日行ったカフェに置いてあった本。
    民俗学の授業で、アイヌのイヨマンテについて少し講義を聞いたことがあったので、手にとってみました。

    内容は大体講義で聞いたのと同じ流れで行われるイヨマンテの話。
    小熊の視点と子供の視点に分かれてだんだんと物語が進んでいきます。
    よくできた絵本(?)だと思いました。
    むしろ大人が読むべきかも

    アイヌの方々のカムイについての考え方が少しだけわかります

  • アイヌの人々の生活や信仰を
    ほんのヒトカケラ知ることが出来ます。
    絵もとても美しい。

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著者プロフィール

東京生まれ。
2005年、泉鏡花文学賞受賞を機に、翌年奈良に転居。
2007年より、奈良少年刑務所で「物語の教室」を担当。その成果を『空が青いから白をえらんだのです』(新潮文庫)と、続編『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』(ロクリン社)として上梓。
『あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室』(小社刊)ほか著書多数。

「2021年 『なっちゃんの花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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