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- / ISBN・EAN: 9784894190450
感想・レビュー・書評
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好き。
いいとか悪いとかでなく、好き。
タイトル通り、死んでしまった“ぼく”が、何も感じずにたくさんのことを感じる物語です。
日本語おかしいんだけど、なんかそんな印象。
話の不思議な途切れ方・進み方は、まさに夢という感じ。
他人の夢を覗きこみ、絶望を共感し、少しニヤりとしてしまう。そんな1冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵本。美しい言葉。今日は『この世の終りへの旅』も買った。調べたらamazonでも買えるようだ。他も一気に買うか?
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それがお前の意志なんだよ。
自己完結ここに極まれり、救いようのない空虚感がいい。 -
置いていかれる者の哀しさ
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たまには、こういう絵本も悪くない。
こわかった。
声だして、朗読してみた。
こわかった。
恐怖でも不安でもなく
僕が僕のままの形を保ったまま
押し擂り潰されるような。
意思のないぼくの意思が
歩みを進める。
振れ幅が戻り
そこで世界は無を迎える。 -
夏目漱石の夢十夜とかフリーゲームのゆめにっきを思い出す。
チューリップの球根を作るお兄さんが好きです。星の王子様にでてきそうなぎりぎりファンシー。 -
散文のような。
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タイトルに惹かれて手に取った
14歳で死のうと決めた少年が、そのとおりに14歳で自殺して死後の世界をさまよう話
死後の世界を描いた作品は数多くあるだろうが、これほどオリジナリティのある世界観は中々ないだろう
多くの死後の世界を描いた作品は、なにかしらの宗教に影響を受けていたり
道徳的であったり、希望をもたせようとするものだが
この作品はほとんど宗教的なものを感じさせず
どこまでも淡々と寒々とした死後の世界を描いており
作中の言葉を借りれば“後悔とも悲しみとも恐怖ともつかぬ感覚”である
決して明るくない、かといって暗くもない
あぁ、そんなもんかと思うような独自の感覚に浸れる絵本である -
文章と画が奇妙なバランスを保った一冊。
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最後の灰色の頁で無に還れたと受け止めていいのかな…。あぁ…となる読後感でした。