わたしはあかねこ

著者 :
  • 文渓堂
4.12
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本棚登録 : 1052
感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894237308

作品紹介・あらすじ

わたしはあかねこ。とうさん、かあさん、きょうだいたちとぜんぜんにてないけのいろだけど、わたしはこのいろきれいでかわいくってすきだったの。でも…。

感想・レビュー・書評

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  • 周りに流されず自分のままでいいと
    一貫しているシンプルなテーマが分かりやすい
    わたしはあかねこ、
    と繰り返し出てくるフレーズのおかげかな

  • あかねこが周りから何を言われても自分の色を気に入っていて、このままでいいの!と言い切る姿が素敵で、周りと同じじゃなくても胸を張っていればいいんだと教えてくれます。
    どうしても周りに理解者がいないときにはそこから去ってもいいし、ありのままを認めてくれる相手にも出会える。
    最後はまさかの展開にクスッと笑えます。
    家族と別れたことには寂しさが残るけど、でも大丈夫!本を閉じると、そこにはちゃんと救いの絵が描かれています。

  • 西村さんの『もりのおふろ』で大好きになり、こちらの絵本を手にとりました。
    家族の好意をわかっていながらも、自分から家を出る姿をみて、こんな強さを持ちたいと思いました。

    小さな子にもいいけど、自分ってヘン? 人と同じじゃないとダメ?と悩む中学生あたりにもオススメしたいです。

    裏表紙の解釈は人それぞれでしょうが、私はここで涙をこらえきれませんでした…

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「私はここで涙をこらえきれませんでした… 」
      殆どの人がそうだと思いますヨ
      「私はここで涙をこらえきれませんでした… 」
      殆どの人がそうだと思いますヨ
      2012/08/29
  • 2020.11.9週 読み聞かせ

  • 「たまに かぞくのことを おもいだして、
     さびしくなったりも したけれど、
     でも わたしは、いえを とびだして
     よかったと おもってる」

    何が何でも同じにしようとする家族って何だろう。常識とか、普通とか、そういうのに囚われて世間体とか、そういうのを気にしてたら生きていけない。(5分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #わたしはあかねこ #サトシン #西村敏雄 #文溪堂

  • 大好きな絵本の一冊。
    たくさんの子供たちに読んでほしい!
    もちろん大人も読むべき絵本だと思います。
    こんな風に前向きにみんなが認め合えたらいいなという理想はあるけれど、少なからず自分が自分を認めて自分らしく生きていける、そしてそれをわかり合えるものと生きていけたらなと思います。

  • ジェンダーに関する絵本として紹介されていた本。白い母猫にも黒い父猫にも似ず、1匹だけ真っ赤の毛の猫。みんなと違うことを周りは気にしたり心配したり…でも自分はそれでいいと思う赤猫。そのままの自分を認めてほしいよね。

  • 4歳。

    背表紙に気づく。
    よく見ているんだな‥と。

  • お父さんとお母さんは白と黒兄弟も黒 と白なのに私だけ赤で青い 猫と出会って赤色の猫とオレンジ色の猫 黄色の猫 緑の猫 青の猫 灰色の猫 紫色の猫が生まれた。

  • 『みんなかわいい』と似ているテーマ。
    こちらも素晴らしくよかった。

    黒色のお父さんと白色のお母さんの間に生まれ、ひとりだけ赤色のあかねこちゃん。
    お父さんもお母さんも兄弟も優しいけれど、どうしてあかねこがお父さんにもお母さんにも似ていないのかと悩み、どうしたら黒くなれるのか、どうしたら白くなれるのかと考え、色々試してくれる。
    あかねこは確かに愛されているのだけれど、でも思ってた。
    「わたしは自分の色を気に入ってる」と。

    みんなは優しいけれど、自分は自分の色が好きだし、ありのままの自分の色を認めてほしい。認めてもらえないのは苦しい。
    そう思ったあかねこは家を出ます。
    旅先であかねこはあおねこに出会い――。


    私は先に『みんなかわいい』を読んだのですが、その後『わたしはあかねこ』を読んだら、展開が似ていてびっくり。
    あかねことあおねこは結婚し、ふたりの間には…。

    展開は似ているけれど、主人公や周囲のスタンスは結構違う。
    『みんなかわいい』では黒い鳥と白い鳥が自分のことをどう思っていたかは描かれていないけれど、あかねこは明確に自分の個性を愛している。ここがまず素晴らしい。
    『みんなかわいい』ではマジョリティは攻撃的あるいは冷酷だったけれど、あかねこの家族は愛情深く、あかねこは愛されている。けれど、あかねこの個性は認められない。これは、現代社会の家族の中でもありそう。固定観念って意外と頑固だし、そもそも気づけないところが罠だと思う。
    あかねことあおねこの間にも「みんなかわいい」こどもたちが生まれます。
    展開は予想できるけれど、実際に色とりどりの子どもたちを画面で見た時には、幸福感に満たされ、「みんなかわいい!」って言ってあげたくなりました。

    テーマの似た2作はどちらも素敵なお話だけれど、全体の雰囲気は全然違う。
    どちらを読み聞かせしようかとても迷ったのですが、尺の関係で(笑)、『みんなかわいい』の方を読み聞かせしたのでした。
    あちらもしっとりしていてとてもよいです。
    よい本をたくさん知れて、幸せに思いました。

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著者プロフィール

1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。現在、大垣女子短期大学客員教授を務める。
『うんこ!』(文溪堂)で、第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞受賞、第4回子どもの絵本大賞 in 九州、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。
絵本の作品は、他に、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(佼成出版社)、『きみのきもち』、『とこやにいったライオン』(共に教育画劇)『おれたちはパンダじゃない』(アリス館)『せきとりしりとり』(文溪堂)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。

「2016年 『みどくんとあかくん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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