郵便屋さんの話 (チャペック童話絵本シリーズ)

  • フェリシモ
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本棚登録 : 218
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894324251

感想・レビュー・書評

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  • チェコを代表する劇作家、小説家の描く、郵便局と宛名のない手紙の物語。
    無人になった夜の郵便局では、実は不思議な小人たちが働き、遊んでいて。
    宛名のない手紙を届けることにしたのは、仕事にやりがいを見いだせず、疲れていた配達人コルババ。
    配達の旅を終えた時に、彼が見える世界は変化していた。
    藤本将さんの絵が物語の雰囲気にあっていて、チェコを自分の旅したような、生活したような気になれた。
    こういう本を読んで、ホッとする。そんな時間もひとには必要だと思う。

  • うふふ。
    絵が可愛くて、眺めているだけでも微笑んでしまう。

    コルババさんという郵便屋さんが、自分の仕事にちょっとだけ自信を無くしてしまった時に出会った、郵便局で働く小人たち。
    彼らから大事なことを教わったコルババさんは、少しだけ配達が楽しくなる。
    現在では、電話やメールやネットでいつでも繋がれるけれど、
    想いを運ぶ郵便のお仕事はとても素敵だし、
    私も、ご無沙汰している学生時代の友人に手紙でも書こうかな、なんて思ってしまう。

    宛名や切手、差出人すら書かずに投函してしまったうっかり者の若者が書いたお手紙は、小人たちの言うところの「エース」。
    うっかりから始まって、このままではすれ違ってしまう差出人と受取人のために、コルババさんは配達に出る。

    無事に手紙は届けられるのか?
    届けられたなら、そのお返事はどうなるのだろう?

    読み終わった後は、やっぱり「うふふ」と心がほどけていくみたいだった。

  • 2021.01.22

    手紙の中身で数字を決め(どうでもいい内容の手紙は弱く愛がこもっていたり大切な手紙は強い)カードゲームに興じているだけでほっこりしてしまう。かわいい。郵便局の小人たち
    ファンタジーと温もりがあってよかった

  • 1年かけて宛先のない手紙を届けます。
    その過程に心温まります。

  • ずっと気になっていた作家さんの絵本。とてもかわいらしいお話でした。夜の郵便局のシーンも郵便局屋さんが一生懸命働く様子もすごく素敵でした。車も自転車も何もない時代は、人が歩いてお手紙を届けていた時代があったことを再認識した一冊でした。

  • 頭が働かなくて、ボヤボヤしていて何も考えたくないときに、物語の世界に入りたいときに、お薬のように常備しておきたい本だと思う。
    訳も秀逸で、郵便局員のコルババさんが運転手のフランチークを見つけ、うれしそうに「きみがあの、切手もはらず宛名も書かず、手紙をポストにほうりこんだ、ばかでまぬけであほなやつ、へたくそ、ぶきよう、うすのろで、どじでへまで‥(省略)お目にかかれて光栄だよ!」と叫んだセリフ、子供に読み聞かせたら嬉しいんじゃないかな。

    本書の著者、カレルチャペックのように、本気の子どものための物語で、かわいい絵と共に楽むことができる本が、喫茶店の雰囲気にあっていたらうきうきしそう。

  • 絵がかわいい。
    お仕事のお手伝いをしてくれたりする小人がでてくるのはあれです。ドツボです。小さくて同じようなの複数体いるのかわいい。

    あらすじ
    仕事にうんざりしてやる気をなくしていた配達員がある日うたた寝をしてしまったところ、郵便局に住む小人たちが働いているところを目撃します。そして小人たちと手紙を用いたカードゲームをしていた際に手紙の内容によって手紙に暖かさや冷たさがあることを教えてもらいます。
    小人たちに教えてもらったことで仕事対するやる気がちょっと出た配達員は、郵便局にある一通の宛名も切手もない手紙をどうにかできないかと考えます。
    手紙を開封せずに手紙の中身を読むことができる小人に少し協力してもらい、宛名も切手もない手紙の内容をしった配達員は、その手紙は絶対届けなければならない大切なあたたかな手紙だと知ります。
    そして配達員はその手紙を届けるために世界中を探し回ります。

    結末はハッピーエンド。
    郵便屋さんが終盤で手紙の送り主を見るけれのですが、言葉が辛辣で笑えます。約一年届け先を探してた元凶見つけたらそれぐらい言いたくなるか(笑)

  • 絵が素敵。
    話はあったかい。かわいい。

  • 中古購入
    チェコの童話

    絵本コーナーで絵(日本の方でした)に惹かれて
    中を見たところ
    絵本ではなくて童話でした
    じゃあ自分用にと買ったら
    カバーと帯が一体化していた!!
    カバーを谷折りにして帯が付いているように見せてある
    もしかして…
    カバーを広げたら裏側にも違う絵柄が!
    そして中の表紙も違う絵柄!
    こういう本に出会うと本当に嬉しい♪
    作り手の愛を感じますね
    それなのに
    値段のシールを剥がすの失敗した
    私のバカ!!
    剥がしにくいシールにする古本屋のバカ!!
    どうでもいい話でした
    感想は後ほど

  • 絵が好きな感じでした。

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著者プロフィール

一八九〇年、東ボヘミア(現在のチェコ)の小さな町マレー・スヴァトニョヴィツェで生まれる。十五歳頃から散文や詩の創作を発表し、プラハのカレル大学で哲学を学ぶ。一九二一年、「人民新聞」に入社。チェコ「第一共和国」時代の文壇・言論界で活躍した。著書に『ロボット』『山椒魚戦争』『ダーシェンカ』など多数。三八年、プラハで死去。兄ヨゼフは特異な画家・詩人として知られ、カレルの生涯の協力者であった。

「2020年 『ロボット RUR』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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