自由-交換: 制度批判としての文化生産 (ブルデュー・ライブラリー)

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894340398

作品紹介・あらすじ

「国際作家会議」の提唱者である知識人界のリーダーと、大企業による美術界の支配に対して批判=挑発し続けてきた芸術家が、現代消費社会のなかで自律して生き抜くための戦略を呈す。

感想・レビュー・書評

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  • 多くの場合、芸術は政治あるいは行政からは独立した表現を獲得していると思われるが、ブルデューらの立場はそれに反するものである。つまり、彼らは芸術の存立に公権力の力やマスメディアの力が大きく関わっていると考えている。
    本書は、そうした立場に立つ著者たちの、現代芸術へのコメントを残す対談の記録。

  • 経営者の利益のうちに存在するうちは、アートはアートであり続けられる。

    解説なしに、読む進めることは不可能だけれど、
    今も変わらないアートと資本との関わりが書かれていることは、深く理解できる。

  • [ 内容 ]
    「国際作家会議」の提唱者である知識人界のリーダーと、大企業による美術界の支配に対して批判=挑発し続けてきた芸術家が、現代消費社会のなかで自律して生き抜くための戦略を呈す。

    [ 目次 ]
    表現の自由と自主規制―ヘルムズ上院議員とマールボロの国
    知識人や芸術家を誘惑する企業戦略―事情を熟知している文化メセナの主役たち
    挑発としての芸術作品―感覚の回路へ
    情報の生産者たち―本物のシミュラークル
    新保守主義者のネットワーク―「ハイ・カルチャー」を掲げた十字軍の戦士たち
    普遍主義のために―西洋の防衛と絶対主義の再来に抗して
    国家対知と芸術
    作品とコンテキスト―形式の戦略
    どのような手法が可能か―理性のリアルポリティークに向けて
    あまりにも美しすぎる
    ゴンドラ!ゴンドラ!

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著者プロフィール

(1930―2002)社会学者。アルジェ大学、社会科学高等研究院を経てコレージュ・ド・フランス教授。著書に『ディスタンクシオン』(藤原書店)など。

「2015年 『人民とはなにか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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