移民の運命 〔同化か隔離か〕

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (611ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894341548

作品紹介・あらすじ

家族構造からみた人類学的分析による、ひらかれた同化主義の提唱。国ごとに異なる移民政策、国民ごとに異なる移民に対する根深い感情の深層を抉る。

感想・レビュー・書評

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  • 広島大学にいた辰井聡子さん(2021年3月末で退職されたので、現在は「研究者」となっている。)が有斐閣の「書斎の窓」で熱心にエマニュエル・トッドを推奨されているので、とりあえず図書館から借り出してみる。もう人気がないのか、書庫に入ってた。

  • 【由来】
    ・塾長からいただいた。

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 個人的には、人類が人種偏見から解放されることなどありえないと悲観しているので、本書の内容は少なからず衝撃だった。
    フランスに縁のない私に、この真偽をはかるすべはない。ただ確かに言われてみれば、私たちの抱く「白人」のステロタイプが、アングロ・サクソンに由来することは事実だ。

    しかし特に自慢を意図したわけでもないのに、結論が「フランス最高!」になるあたり、かの人々の底力を見たと思った。
    日本人も見習わなくちゃね。

    ただ本書の分析に従うなら、事は「移民の運命」ではなく「フランスという特殊社会における移民の運命」にすぎず、それを全世界的に展開するのは、著者も心配するとおり難しいのではないかと思う。

    「あんたたちには私たちのような理想社会を作るのは無理だよ。なぜなら、無意識下に刷り込まれた『常識』が違うからね」とは、該当国民(そこには私たち日本人も含まれる)にしてみれば、アメリカ黒人がつきつけられたそれに優るとも劣らぬ絶望ではないだろうか。

    2010/7/31〜8/5読了

  • 三大:開架334.4/To 17

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著者プロフィール

1951年フランス生まれ。歴史人口学者。パリ政治学院修了、ケンブリッジ大学歴史学博士。現在はフランス国立人口統計学研究所(INED)所属。家族制度や識字率、出生率などにもとづき、現代政治や国際社会を独自の視点から分析する。おもな著書に、『帝国以後』『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』などがある。

「2020年 『エマニュエル・トッドの思考地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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