黒いアテナ 下巻: 古典文明のアフロ・アジア的ルーツ 2考古学と文書にみる証拠

著者 : マーティン・バナール 金井和子

• 藤原書店 (2005年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

西洋中心主義でもなくアフリカ中心主義でもない新説を提唱。

感想・レビュー・書評

[Soma Oishi (大石宗磨）さんの感想 · 2020年9月26日]

黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ〈2〉考古学と文書にみる証拠〈下巻〉
(和書)2011年06月12日 19:02
2005 藤原書店 マーティン バナール, Martin Bernal, 金井 和子


柄谷行人さんの書評から読むことにしました。

バナールさんは『私は人種の歴史という原則と人種の永久的な序列〔差別〕を受け入れない。』と書いておられて、その姿勢が徹底されていていいです。

最近は柄谷さんの書評で本を選んでいます。何万冊も読むことができたら理想ですが僕が読む本など微々たるものです。やはりどの本を読むかを教えて貰えらた有益。

柄谷さんは反原発のデモなど参加を呼びかけています。僕も一度は参加したいと思っています。

[osawatさんの感想 · 2019年8月15日]

ギリシア文明はエジプトやレヴァントの影響を受けていることを、言語学的あるいは考古学上の情報を踏まえて提示している。本書は、黒いアテナⅠに続くものだが、Ⅰの要約が最初に書かれている。
しかし、そうなると、なぜ、エジプトが先行文明たりえたのかが、逆に不思議になっていくる。

[dannerさんの感想 · 2016年9月1日]

各章のエッセンス「結論」だけ読んでも骨が折れる大著。ギリシア文明はエジプト文明の模倣、という主張は地理的にも歴史的にも十分あり得るという感覚だが、広義の「アーリア人」のアイデンティティを持つ人々には受け入れ難いものなのだろう。日本と中韓の関係にあてはめればそのような反応が出るのもわかる。

[yasukoさんの感想 · 2015年7月11日]

出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介

古代ギリシャの女神アテナは、金髪の青い目ではなく黒かった。ギリシャ史の真実。