- Amazon.co.jp ・本 (75ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894345652
感想・レビュー・書評
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絵がきれい。
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たった一個の細胞が
生きものすべてのはじまり
自然界に手ぬきはない
ものみな一つの細胞から
生まれたいのち 尊い生命
三十八億年のむかし
生まれた一個の細胞
いのちの みなもと
バクテリア(細菌) 江戸時代の飛脚 ~ゲノム
ミドリムシ 京女 ~葉緑体
ボルボックス 若衆
カイメン(海綿動物) 町娘
クラゲ(刺胞動物しほうどうぶつ) そのまま
タイ(脊椎動物せきついどうぶつ) 小太り中年男性
松(裸子植物らししょくぶつ) 枝っぷりのいい老松の幹から出た老女
シダ 東北弁の影のある男
「ものみな一つの細胞から」
細胞はつくることができない
細胞は細胞からしか生まれない
地球上の生きものすべて、この細胞から生まれた仲間である
<歴史>
R/フックが17世紀の半ば、小部屋に細胞(cell)を発見
19世紀の後半 生きている細胞が観察され、そのはたらきが調べられるようになった
20世紀後半、細胞内でDNAやタンパク質などの分子のはたらきがわかってきた
11世紀「堤中納言物語」が書かれた 源氏物語と同時期
愛づる(めづる)は美しいから愛するとか、好みのまま好きになるという愛ではなく、時間をかけて本質を見出した時に生まれる愛であり、知的な面がある。「愛知」 -
ミュージカル脚本家が生命科学者と一緒に作った細胞論ミュージカルの台本。虫愛ずる姫がヒロインで、他に江戸時代の飛脚のバクテリアや京女のミドリムシ、東北弁の男のシダが登場し、ものはみなひとつの細胞から生れた・・と。堀文子さんの絵は、この脚本のために描かれたものではなく既存の作品で、舞台のスライドとして使用されたもの。コンセプトは分かるけれど、絵本としては図式的。しかし堀文子さんの絵は奥が深く感動的だ。