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- Amazon.co.jp ・本 (685ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894346895
作品紹介・あらすじ
日本人の遺した膨大なテクストから描く「実業の都」。「日の没さぬ国」大英帝国の首都を、近代日本はどのように体験したのか。森有礼、夏目漱石、岡本一平・かの子、野上弥生子、長谷川如是閑、富本憲吉、矢内原忠雄など30人のロンドン体験と、80項目の「ロンドン事典」、多数の地図と約500点の図版を駆使して、近代日本人のロンドン体験の全体像を描き切った決定版。
感想・レビュー・書評
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第一次大戦〜第二次大戦に、ロンドンに滞在した日本人について知りたくて手にした。当時の在ロンドン日本人について知りたければ必携!
これほどの情報をおまとめくださった先生方に心から感謝。
手元に置いておきたいが、お高いのが難....。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦前の文献を多数引用してくれているところがよいです。たとえば、矢野龍渓の「立憲政体の仕組は之を形骸(カラダ)に譬ふべく珍重温厚の国風は之を精魂(タマシイ)に譬ふべし、其の精魂なき、形骸何をか為さん」(1888年)であるとか、姉崎潮風が樗牛に宛てた「…嗚呼何時か君と共に日本の思想界にセントポールを望み得ん、此夜にも平和あれ、君が病の床にも平和あれ」(1902年)など。。
巻末に文献一覧がないのは残念です。また、執筆者は複数なので各項目の質にばらつきがあります。西洋かぶれの森有礼を手放しで礼賛する記事など、軽率です。言語都市と謳うわりに、ほとんど紹介文に終始しており、人物へ迫っていく姿勢はなく、批評精神は存在しません。みかけほどの中身はないようです…。
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