「私には敵はいない」の思想 〔中国民主化闘争二十余年〕

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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894348011

作品紹介・あらすじ

天安門事件の忘却が「日中友好」なのか?「親中」なら中国の現体制を批判できないのか?「親中vs反中」という硬直した図式に囚われてきた我々の対中認識。劉暁波のノーベル賞受賞でも同じことが繰り返された。「天安門事件」とは何か?「08憲章」とは何か?中国の近代化とは何か?そこで問われているのは、我々自身の認識と隣人への姿勢である。

著者プロフィール

1955年12月28日、吉林省長春に生まれる。文芸評論家、詩人、文学博士(北京師範大学大学院)。1986年、「新時期十年文学討論会」において「新時期文学は危機に瀕している」と歯に衣を着せぬ発言で論壇に注目される。
1989年3月から5月、米国にコロンビア大学客員研究員として滞在するが、天安門民主化運動に呼応し、自らも実践すべく予定をきりあげ急遽帰国。
1989年6月2日、仲間3人と「ハンスト宣言」を発表。4日未明、天安門広場で戒厳部隊との交渉や学生たちの無血撤退に貢献し、犠牲を最小限に止める。6月6日に反革命宣伝煽動罪で逮捕・拘禁(1991年1月まで)、公職を追われる。釈放後、文筆活動を再開。
1995年5月~ 1996年1月、民主化運動、反腐敗提言、天安門事件の真相究明や犠牲者たちの名誉回復を訴えたため北京郊外で事実上の拘禁。1996年9月から
1999年10月、社会秩序攪乱により労働教養(強制労働)に処せられる。劉霞と獄中結婚。
2008年12月8日、「〇八憲章」の中心的起草者、及びインターネットで発表した
言論のため逮捕・拘禁。2010 年2 月、国家政権転覆煽動罪により懲役11年、政治権利剝奪2年の判決確定。
2010年10月、獄中でノーベル平和賞受賞。
2017年7月13日、瀋陽の病院で多臓器不全のため死去。
中国語の著書多数。日本語版は『現代中国知識人批判』、『天安門事件から「〇八憲章」へ』、『「私には敵はいない」の思想』、『最後の審判を生き延びて』、『劉暁波と中国民主化のゆくえ』、詩集『牢屋の鼠』。その他劉暁波の評伝に『劉暁波伝』がある。

「2018年 『独り大海原に向かって』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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