世界精神マルクス

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894349735

作品紹介・あらすじ

マルクスの実像を描きえた、唯一の伝記。
――その比類なき精神は、どのように生まれ、今も持続しているか。
「マルクスは最初の“グローバル”な思想家であり、“世界精神”をもった人物である。(…)あらゆる分野、あらゆる言語獲得に触手を伸ばしたマルクスは、死の直前まで、世界の全体性、人間の自由の活力を抱き続けようとする。彼こそ世界精神である。」
「われわれの歴史と国家の概念を作り上げたのは社会科学だが、マルクスは社会科学の父の一人であった。世界がつねに了解され、それゆえに変化をこうむるのは、ジャーナリズムのおかげであるが、マルクスはもっとも偉大な職業的ジャーナリストであった。」
「二十世紀にマルクスほど読者をもった作家はいない。希望を集めた革命家もいない。彼の著作ほど注釈が書かれたイデオローグもいない。何人かの宗教の教祖をのぞけば、彼に比較できるほどの影響力を世界に与えた人物はいない。(…)共産主義が永遠に消え、マルクスの思想がもはや権力と関係しなくなったように見えてはじめて、マルクスを冷静に、真剣に、したがって有効に語ることが可能になった。」

感想・レビュー・書評

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  • p.1 彼は、社会主義は発展していく資本主義を代替するものではなく、むしろ資本主義がやがて世界的な規模であらゆる成長力を失ったとき、その後に来る体制だと主張していました。それは、物的生産がロボットによって行われる世界において、無償と、愛他主義を漸進的に促進することによって基礎づけられる体制なのです。
    p.429 労働力を商品に変えることで生産者を収奪する。

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著者プロフィール

ジャック・アタリ(Jaques Attali)
1943年アルジェリア生まれ。パリ理工科学校を卒業、1981年大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNPOを創設。邦訳著書に『アンチ・エコノミクス』『ノイズ』『カニバリスムの秩序』『21世紀の歴史』『1492 西欧文明の世界支配』など多数。

「2022年 『時間の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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